最終更新日 2026年6月24日
私はこれまでの人生で、「自分の居場所がない」と感じたことが何度もありました。
周りに人はいるのに孤独を感じる。
誰ともケンカしているわけではないのに、どこにも馴染めない。
そんな感覚です。
だからこそ哲学や心理学を学び、自分なりに「心の拠り所とは何か」を考え続けてきました。
その結果わかったのは、心の拠り所は誰かが与えてくれるものではなく、自分で見つけたり作ったりするものだということです。
この記事では、心の拠り所がなかった私自身の体験を交えながら、人生を支えてくれる居場所の作り方についてお話しします。
なぜ人生には心の拠り所が必要なのか
心の拠り所を持つというのは、「自分の居場所を持つ」ということです。
人は自分の居場所があると思えば強くいられますが、居場所がないと思うと精神的に弱くなってしまいます。
心の拠り所は不安を抑え、精神的に安定するためにも必要なものなのです。
心の拠り所は他人との関係性の中にある
よく言われることですが、人は一人では決して生きていけません。
たとえどんなに一人が好きという人でも、完全に一人ぼっちの孤独になって生きられる人はほとんどいないはずです。
寂しいときや悲しいとき、何か仕事でミスをしたときや失恋したとき、友達に裏切られたときや人間不信になったとき。

すべてとは言いませんが、心の拠り所となる場所の多くは、他人との関係性の中にあります。
家族だったり友達だったり、恋人だったり職場だったり、コミュニティなどの集まりだったり。
人は社会的な動物であり、他人とのつながりを求める生き物である以上、一人では生きていけません。
だからこそ、心の拠り所となる場所が必要なのです。
心の拠り所があることで、人は孤独感を消すことができ、自分の居場所を感じながら生きていけます。
心の拠り所がないと依存しがち
心の拠り所がない人はメンタルが弱くなりますが、その結果として何かに依存する人が多いです。
特に多いのがお酒やギャンブルといった娯楽依存、ほかにも恋愛依存症になる人も少なくありません。

何かに過度に依存してしまうと、そこから抜け出すのは簡単ではありません。
何か依存するものがないと不安でしょうがなく、不安を解消するために依存しているのに、さらに不安になる。
ずっとこの繰り返しです。
依存症から抜け出すためには、心の拠り所を持つ必要があります。
心の拠り所と依存は別であり、前者には信頼がありますが、後者には歪んだ愛情しかありません。
自己肯定感を得るためにも心の拠り所が必要
心の拠り所がない人は、自己肯定感が低い傾向にあります。
心の拠り所は「自分の居場所」と言える場所のことですが、「自分の居場所がある」と感じている人は自分に自信を持っている人が多いです。
しかし、心の拠り所がない人は自分の居場所を実感できず、「自分には価値がない」「何のために生きているんだろう」と悲観的なことを考えてしまいます。
自己肯定感とは、自分の価値や存在を自分で認められる感情のこと。
自己肯定感は人生を楽しく生きるために必要なものであり、それは心の拠り所によっても得られます。
不安などのネガティブな感情に押しつぶされてしまうのも、自己肯定感が低いことが原因のケースも少なくありません。
心の拠り所は自分の価値を実感し、自己肯定感を高めてくれるものなのです。
信頼できる仲間との居場所を持つ
近年、芸能人などの自殺のニュースが多いですが、これも自己肯定感が低いことが原因だと考えられます。
度重なる誹謗中傷により、自分の価値を実感できなくなる。
たとえどれだけ有名であろうと、周りから尊敬や羨望を集めていても、自分で自分の価値を実感できなければ人は弱くなります。
たくさんの人に囲まれていても、本当に安心できる心の拠り所がないということもあり得るのです。

最近は自己肯定感を保つために、「自分をもっと褒めよう」「自分をもっと認めてあげよう」という方法を目にしますが、それは本質ではありません。
人間には承認欲求がある以上、自己肯定感を保つ本質は、信頼できる仲間との関係性の中にあるのです。
それが心の拠り所となります。
心の拠り所がないと感じていた私の体験談
心の拠り所の大切さについてお話ししてきましたが、実は私自身も長い間、心の拠り所がない状態で生きていました。
今でこそフリーランスとして独立し、自分らしい生き方ができていますが、会社員時代は毎日が不安で、自分の居場所がどこにもないような感覚を抱えていたのです。

会社員時代は毎日が息苦しかった
私は会社員時代、人間関係に強いストレスを感じていました。
仕事そのものよりも、人間関係のほうがつらかったのを覚えています。
上司の顔色をうかがい、自分の意見を飲み込み、本音を言えない毎日。
周囲から見れば普通に働いているように見えたかもしれません。

だからこそ、心の拠り所の大切さがよくわかります。
人はお金だけでは生きられません。
安心できる場所や、自分らしくいられる場所があってこそ前向きに生きていけるのです。
心の拠り所の作り方|私が実践して効果があった方法
心の拠り所は自分を守るためにも役立つものです。
では、どうすれば心の拠り所は作ることができるのか。
ここからは、心の拠り所の作り方を紹介していきます。
身近な人間関係を大切にする
心の拠り所を作るためには、身近な人間関係を大切にすることです。
たとえば、家族や友達、恋人や職場の同僚など、自分の身近な人間関係を大事にする。
実際、心の拠り所となる場所はすぐ近くにあるもので、わざわざどこかのコミュニティなどに属する必要はありません。
自分のことを認めてくれる少数の人たちとの関係を大事にしていれば、そこが自分の心の拠り所となっていきます。
心の拠り所となる場所は、自分の身近な人間関係の中にある。
心の拠り所がないと言っている人の中には、「ない」のではなく「気づいていない」だけの人も少なくありません。
家族などの身近な関係性になるほど、本当は大事にしないといけないのに素直になれない人も多いでしょう。

家族や友達、他人に対してぞんざいな態度を繰り返していれば、相手も同じ態度しか返さず、お互い居心地の悪い場所になります。
ですが、まずは自分から相手のことを大切に思い、行動で示していれば、相手も心を開いてくれるものです。
心の拠り所は、そのようにして作られていきます。
好きなことを人生の軸にする
「自分には大切に思う人間関係なんてない」という人も少なからずいると思います。
心の拠り所は他人との関係性の中に作られることが多いですが、人間関係が希薄だから心の拠り所が持てないわけではありません。
そうした人におすすめなのが、好きなことを人生の軸にすることです。
自分の好きなことや得意なこと、やっていて楽しいと感じることを生きがいにすることで、それ自体が心の拠り所となっていきます。

独立したばかりの頃は収入も不安定でしたが、本を読みながら考えを深め、文章を書く時間だけは不思議と安心できたのです。
ほかにも、筋トレや楽器、料理や写真、小説や映画など、それをやっている瞬間が楽しくて充実感を感じることなど。
そうした生きがいとも言える趣味は、つらいときや苦しいとき、不安なときや寂しいときに自分の心の拠り所になってくれます。
悲しくても歌っているだけで元気になれる。
つらくても体を動かすだけで楽しくなってくる。
こうしたものが何か一つある人は、それが心の支えとなり、心の拠り所にして生きていけます。
人間関係が苦手なのであれば、無理して他人との関係性の中に心の拠り所を作る必要はありません。
友達や恋人がいない、家族とも疎遠、職場にもうまく馴染めない、そんな人でも好きなことを人生の軸にすることで、心の拠り所は作れるのです。
居場所は与えられるものではなく自分で作るもの
心の拠り所は、唯一自分らしくいられる場所であります。
ですが、それは何も外の世界にだけあるわけではなく、心の拠り所は自分の心の中に、自分で作ることもできます。
たとえば、自分が理想とする人物を思い浮かべてみましょう。
実際に現実の世界に存在する人でも、ゲームや漫画の中に存在するキャラクターでも、自分が「こうなりたい」と思う人物を思い浮かべる。
そして、その人物を自分のロールモデルとして心に住まわせ、何か行動するときや迷ったとき、悩んだときに「この人ならどうするかな?」と考えてみる。
ロールモデルというのは簡単に言えば「お手本になる人」のことであり、ロールモデルを心の中に住まわせることで、あらゆる場面での人生の指針となってくれます。
そもそも、世界には自分の居場所が自然と用意されているわけではありません。
いつだって居場所は自分で見つけるものです。

フリーランスになれば自由になれると思っていましたが、今度は孤独との戦いが始まりました。
そこで私は、自分の価値観を発信したり、哲学や心理学を学んだりする中で、自分なりの居場所を少しずつ作っていったのです。
たとえ社会の中や家庭の中、ネットの中などに自分の居場所がないとしても、自分で勝手につくればいい。
社会や人間関係の中につくるのが難しいのなら、自分の心の中に作ればいい。
矢沢永吉の名言の中に、「俺はいいけど、YAZAWAがなんて言うかな?」という言葉がありますが、これこそまさに、ロールモデルを心の中に住まわせている例です。
心の拠り所は自分で自分の心の中につくることができ、心の中のロールモデルが、心の拠り所となって支えてくれます。
自分の強みを見つけると居場所になる
心の拠り所と自己肯定感は深く関連しています。
心の拠り所があることで自己肯定感が得られ、自己肯定感が高くなる場所が心の拠り所となります。
つまり、心の拠り所が欲しいのであれば、自己肯定感が高くなることをすればいいということです。
「自己肯定感が得られる場所=心の拠り所=自分の居場所」
さきほど、自己肯定感の本質は他人との関係性の中にあると言いましたが、「他人よりもうまくできること」は、他人との関係性の中で自己肯定感を得ることと同じです。
たとえば、
- 他人よりも料理をうまく作れる。
- 他人よりも歌が上手い。
- 他人よりも写真を撮るのが上手。
- 他人よりも文章を書くのがうまい。
こうした自分の強みがあれば、それが自己肯定感を高め、自分の居場所となります。
私の場合、文章を書くことが他人より少し得意でした。
最初は趣味のブログでしたが、続けていくうちに仕事になり、それがフリーランスとして独立するきっかけにもなりました。
誰かより圧倒的に優れている必要はありません。
他人より少しだけ得意なことでも、それは自分の価値になり、自信になり、自分の居場所になっていくのです。

心の拠り所とは、自分の価値を実感できる場所のことで、それは自己肯定感が高くなる場所でもあります。
心の拠り所がない人は、自分が他人より少しうまくできることを見つけてみてください。
心が回復する習慣を増やす
心の拠り所とは、いわばリラックスできる場所のことでもあります。
仕事や人間関係の疲れ、ストレスや不安といった感情を癒してくれる場所。
何がリラックスになるかは人それぞれ異なりますが、「心が癒される」と感じるものであれば何でも構いません。
- 散歩
- 音楽
- 映画
- 読書
- 写真
- ヨガ
- 筋トレ
- アロマ
- ゲーム
- カラオケ…etc
ポイントは「他人がリラックスできるもの」ではなく、「自分がリラックスできること」をすること。
他人にとって意味のないことでも、自分にとってリラックスできるのであれば、それが自分にとっての心の拠り所となります。
大きな心の拠り所をひとつ持つよりも、小さな心の拠り所をたくさん持つ。
リラックスできるものがたくさんある人は、ネガティブな感情に押しつぶされることもありません。
人間関係や趣味、自己肯定感が得られる場所がなかったとしても、心の底からリラックスできるものがあるだけで、心の拠り所はを持つことはできます。
心の拠り所は一つに絞らないほうがいい
人は恋人だけ、仕事だけ、お金だけというように、一つだけを心の拠り所にしてしまうことがあります。
しかし、それを失った瞬間に大きな喪失感を抱えてしまいます。

だからこそ心の拠り所は複数持つことが大切です。
- 家族。
- 趣味。
- 読書。
- 運動。
- 仕事。
- 信頼できる友人。
どれか一つがなくなっても生きていける状態を作っておくことで、人生は安定します。
心の拠り所は一本の柱ではなく、複数の柱で支える家のようなものなのです。
【まとめ】心の拠り所は自分で作ることができる
会社員時代の私は、自分の居場所がないと感じながら生きていました。
人間関係に疲れ、自分らしく生きられず、毎日をただ消耗するように過ごしていたのです。
ですが独立して7年が経った今、振り返ると心の拠り所は最初からどこかに用意されていたわけではありませんでした。

そうやって少しずつ自分で作ってきたものです。
人生には不安や孤独がつきものです。
だからこそ、自分を支えてくれる心の拠り所を持つことが大切です。
それは家族かもしれません。
友達かもしれません。
趣味かもしれません。
あるいは私のように哲学や文章を書くことかもしれません。
他人から見て価値があるかどうかは関係ありません。
自分にとって大切だと思えるものを見つけ、それを育てていくこと。
それこそが、人生を前向きに生きるための本当の心の拠り所になるのだと思います。










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