最終更新日 2025年6月20日
現代ではSNSで人との距離は縮まっても、孤独を感じたり、疎外感を感じたりする人は少なくありません。
- 自分の居場所となる心の拠り所が欲しい。
- 不安なときやつらいときに、安心できる場所が欲しい。
- 心の拠り所がない場合、どうすればいいのか。
心の拠り所は、生きていく上でとても大切なものです。
精神的な疲れを癒してくれたり、不安なときに安心できる場所、心の支えのような場所がある人は人生を楽しく生きられます。

では、どうすれば心の拠り所となる場所を持つことができるのか。
今回の記事では、心の拠り所の作り方を紹介していきます。
心の拠り所がない人、どうすれば心の拠り所を作れるのか知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
人生には心の拠り所が必要
心の拠り所を持つというのは、「自分の居場所を持つ」ということです。
人は自分の居場所があると思えば強くいられますが、居場所がないと思うと精神的に弱くなってしまいます。
心の拠り所は不安を抑え、精神的に安定するためにも必要なもの。
ここからはまず、人生には心の拠り所が必要な理由を見ていきましょう。
心の拠り所は他人との関係性の中にある
よく言われることですが、人は一人では決して生きていけません。
たとえどんなに一人が好きという人でも、完全に一人ぼっちの孤独になって生きられる人はほとんどいないはずです。
寂しいときや悲しいとき。何か仕事でミスをしたときや失恋したとき、友達に裏切られたときや人間不信になったとき。

すべてとは言いませんが、心の拠り所となる場所の多くは、他人との関係性の中にあります。
家族だったり友達だったり、恋人だったり職場だったり、コミュニティなどの集まりだったり。
人は社会的な動物であり、他人とのつながりを求める生き物である以上、一人では生きていけません。
だからこそ、心の拠り所となる場所が必要なのです。
心の拠り所があることで、人は孤独感を消すことができ、自分の居場所を感じながら生きていけます。
心の拠り所がないと依存しがち
心の拠り所がない人はメンタルが弱くなりますが、その結果として何かに依存する人が多いです。
特に多いのがお酒やギャンブルといった娯楽依存、ほかにも恋愛依存症になる人も少なくありません。

何かに過度に依存してしまうと、そこから抜け出すのは簡単ではありません。
何か依存するものがないと不安でしょうがなく、不安を解消するために依存しているのに、さらに不安になる。
ずっとこの繰り返しです。
依存症から抜け出すためには、心の拠り所を持つ必要があります。
心の拠り所と依存は別であり、前者には信頼がありますが、後者には歪んだ愛情しかありません。
自己肯定感を得るためにも心の拠り所が必要
心の拠り所がない人は、自己肯定感が低い傾向にあります。
心の拠り所は「自分の居場所」と言える場所のことですが、「自分の居場所がある」と感じている人は自分に自信を持っている人が多いです。
しかし、心の拠り所がない人は自分の居場所を実感できず、「自分には価値がない」「何のために生きているんだろう」と悲観的なことを考えてしまいます。
自己肯定感とは、自分の価値や存在を自分で認められる感情のこと。
自己肯定感は人生を楽しく生きるために必要なものであり、それは心の拠り所によっても得られます。
不安などのネガティブな感情に押しつぶされてしまうのも、自己肯定感が低いことが原因のケースも少なくありません。
心の拠り所は自分の価値を実感し、自己肯定感を高めてくれるものなのです。
信頼できる仲間との居場所を持つ
近年、芸能人などの自殺のニュースが多いですが、これも自己肯定感が低いことが原因だと考えられます。
度重なる誹謗中傷により、自分の価値を実感できなくなる。
たとえどれだけ有名であろうと、周りから尊敬や羨望を集めていても、自分で自分の価値を実感できなければ人は弱くなります。
たくさんの人に囲まれていても、本当に安心できる心の拠り所がないということもあり得るのです。

最近は自己肯定感を保つために、「自分をもっと褒めよう」「自分をもっと認めてあげよう」という方法を目にしますが、それは本質ではありません。
人間には承認欲求がある以上、自己肯定感を保つ本質は、信頼できる仲間との関係性の中にあるのです。
それが心の拠り所となります。
心の拠り所の作り方
心の拠り所は自分を守るためにも役立つものです。
では、どうすれば心の拠り所は作ることができるのか。
ここからは、心の拠り所の作り方を紹介していきます。
身近な人間関係を大切にする
心の拠り所を作るためには、身近な人間関係を大切にすることです。
たとえば、家族や友達、恋人や職場の同僚など、自分の身近な人間関係を大事にする。
実際、心の拠り所となる場所はすぐ近くにあるもので、わざわざどこかのコミュニティなどに属する必要はありません。
自分のことを認めてくれる少数の人たちとの関係を大事にしていれば、そこが自分の心の拠り所となっていきます。
心の拠り所となる場所は、自分の身近な人間関係の中にある。
心の拠り所がないと言っている人の中には、「ない」のではなく「気づいていない」だけの人も少なくありません。
家族などの身近な関係性になるほど、本当は大事にしないといけないのに素直になれない人も多いでしょう。

家族や友達、他人に対してぞんざいな態度を繰り返していれば、相手も同じ態度しか返さず、お互い居心地の悪い場所になります。
ですが、まずは自分から相手のことを大切に思い、行動で示していれば、相手も心を開いてくれるものです。
心の拠り所は、そのようにして作られていきます。
趣味を生きがいにする
「自分には大切に思う人間関係なんてない」という人も少なからずいると思います。
心の拠り所は他人との関係性の中に作られることが多いですが、人間関係が希薄だから心の拠り所が持てないわけではありません。
そうした人におすすめなのが、趣味を生きがいにすることです。

たとえば、筋トレや楽器、料理や写真、小説や映画など、それをやっている瞬間が楽しくて充実感を感じること。
そうした生きがいとも言える趣味は、つらいときや苦しいとき、不安なときや寂しいときに自分の心の拠り所になってくれます。
悲しくても歌っているだけで元気になれる。
つらくても体を動かすだけで楽しくなってくる。
こうしたものが何か一つある人は、それが心の支えとなり、心の拠り所にして生きていけます。
人間関係が苦手なのであれば、無理して他人との関係性の中に心の拠り所を作る必要はありません。
友達や恋人がいない、家族とも疎遠、職場にもうまく馴染めない、そんな人でも趣味を生きがいにすることで、心の拠り所は作れるのです。
自分の居場所を自分で勝手につくる
心の拠り所は、唯一自分らしくいられる場所であります。
ですが、それは何も外の世界にだけあるわけではなく、心の拠り所は自分の心の中に、自分で作ることもできます。
たとえば、自分が理想とする人物を思い浮かべてみましょう。
実際に現実の世界に存在する人でも、ゲームや漫画の中に存在するキャラクターでも、自分が「こうなりたい」と思う人物を思い浮かべる。
そして、その人物を自分のロールモデルとして心に住まわせ、何か行動するときや迷ったとき、悩んだときに「この人ならどうするかな?」と考えてみる。
ロールモデルというのは簡単に言えば「お手本になる人」のことであり、ロールモデルを心の中に住まわせることで、あらゆる場面での人生の指針となってくれます。
そしてもちろん、心の拠り所にも。
そもそも、世界には自分の居場所が自然と用意されているわけではありません。
いつだって居場所は自分で見つけるものです。
たとえ社会の中や家庭の中、ネットの中などに自分の居場所がないとしても、自分で勝手につくればいい。
社会や人間関係の中につくるのが難しいのなら、自分の心の中に作ればいい。
矢沢永吉の名言の中に、「俺はいいけど、YAZAWAがなんて言うかな?」という言葉がありますが、これこそまさに、ロールモデルを心の中に住まわせている例です。
心の拠り所は自分で自分の心の中につくることができ、心の中のロールモデルが、心の拠り所となって支えてくれます。
他人よりうまくできることを見つける
心の拠り所と自己肯定感は深く関連しています。
心の拠り所があることで自己肯定感が得られ、自己肯定感が高くなる場所が心の拠り所となります。
つまり、心の拠り所が欲しいのであれば、自己肯定感が高くなることをすればいいということです。
「自己肯定感が得られる場所=心の拠り所=自分の居場所」
さきほど、自己肯定感の本質は他人との関係性の中にあると言いましたが、「他人よりもうまくできること」は、他人との関係性の中で自己肯定感を得ることと同じです。
たとえば、
- 他人よりも料理をうまく作れる。
- 他人よりも歌が上手い。
- 他人よりも写真を撮るのが上手。
- 他人よりも文章を書くのがうまい。
こうしたことでも、他人との比較で自己肯定感を高めることができます。
「他人よりも少しうまくできる」というのは自分の強みでもあり、それは自分の価値を感じる武器です。
心の拠り所とは、自分の価値を実感できる場所のことで、それは自己肯定感が高くなる場所でもあります。
心の拠り所がない人は、自分が他人より少しうまくできることを見つけてみましょう。
リラックスできるものをたくさん持つ
心の拠り所とは、いわばリラックスできる場所のことでもあります。
仕事や人間関係の疲れ、ストレスや不安といった感情を癒してくれる場所。
何がリラックスになるかは人それぞれ異なりますが、「心が癒される」と感じるものであれば何でも構いません。
- 散歩
- 音楽
- 映画
- 読書
- 写真
- ヨガ
- 筋トレ
- アロマ
- ゲーム
- カラオケ…etc
ポイントは「他人がリラックスできるもの」ではなく、「自分がリラックスできること」をすること。
他人にとって意味のないことでも、自分にとってリラックスできるのであれば、それが自分にとっての心の拠り所となります。
大きな心の拠り所をひとつ持つよりも、小さな心の拠り所をたくさん持つ。
リラックスできるものがたくさんある人は、ネガティブな感情に押しつぶされることもありません。
人間関係や趣味、自己肯定感が得られる場所がなかったとしても、心の底からリラックスできるものがあるだけで、心の拠り所はを持つことはできます。
【オススメ】悩まない、落ち込まない自分になれます

ネガティブ思考、マイナス思考な性格を変えたい人へ。
「アウェアファイ」を使うことで、ネガティブなメンタルが自然と前向きに変わり、使えば使うほど自分がわかり、変わることができます。
\今すぐ試してみる/
【まとめ】自分にとって価値のあるものが、心の拠り所になる
人生は生きていればたくさんのつらいことや苦しいこと、悲しいことや不安なことが起こります。
そうしたときに、自分の支えとなるもの、寂しさや不安を消してくれるものが心の拠り所です。
心の拠り所は家族や友達、恋人との間にしかないと思いがちですが、そんなことはありません。
心の拠り所は趣味でもロールモデルでも、リラックスできる場所があるだけで、それが心の拠り所となります。
他人にとって価値がなくても、自分にとって価値があるものを何か一つ見つけ、それを心の拠り所として大事にしてみましょう。