こんにちは、竜崎です!
みなさんは、以下のようなことを思ったことがありませんか?
- 自分の本心に嘘をついてしまう。
- 本音を誤魔化して、つい周りに合わせてしまう。
- やりたいことがあっても、色々な理由をつけて言い訳してしまう。
よく「自分に嘘をつかずに生きるのが大切」と言われたりしますが、それを実践できている人は多くありません。

自分の気持ちに素直に生きている人は輝いて見えますし、憧れたりもするでしょう。
ではなぜ、多くの人は自分に嘘をついてしまうのでしょうか?
結論から言うと、誰も自分に嘘をつきたくてついているわけではなく、自己正当化して「自分に嘘をつかされている」という解釈が正しいです。
これは「認知的不協和」という心理状態によるものです。
そこで今回の記事では、自分に嘘をつく心理について解説していき、後半では自分に嘘をつかずに本音で生きる方法を紹介していきます。
- 自分に嘘をつく心理とはどういう状態か。
- 認知的不協和と自己正当化について。
- 自分に嘘をつかずに本音で生きる方法。
自分に嘘をつくことをやめ、本音で生きることができれば今よりもっと生きやすく豊かな人生が送れます。

目次
自分に嘘をつく心理

はじめに言ったように、自分に嘘をつく人は「認知的不協和」という心理状態になっています。
これは心理学者であるレオン・フェスティンガーが提唱した概念であり、言い換えると「矛盾した行動を正当化する心理のこと」です。
認知的不協和を抱えた状態だと、自分に嘘をつかずに本音で生きるのは難しくなります。

イソップ童話の「酸っぱいブドウ」
人は自分に嘘をつき、本心とは矛盾したことを自分に言い聞かせることがあります。
- 本当はお金が欲しいのに、いらないと言う。
- 異性からモテたいのに、恋愛に興味がないふりをする。
- やりたい仕事をしていないのに、自分は幸せだと言い聞かせる。
- 不満ばかりなのに、満足していると思い込む。
こうした状態は意識しているときもあれば無意識のときもあり、他人からの質問に対して反射的に自分に嘘をついてしまうときもあるでしょう。
イソップ童話の「酸っぱいブドウ」というお話は、自分に嘘つく心理、認知的不協和の状態をわかりやすく表しています。
高い木の上にヨダレが落ちそうなほど美味しそうなブドウがあり、それを食べたくて見上げている1匹のキツネがいる。
しかし、キツネがいくら思い切りジャンプしたとしてもブドウまで届かず、いつまで経ってもブドウを手に入れることができない。
次第にキツネは「あんな場所にあるブドウは美味しいはずがないさ」と捨て台詞を吐き、自分が取れなかったブドウを蔑んでその場を立ち去っていく。
キツネは本当はブドウが食べたかった。
しかし、自分の力では手に入れることができないため、ブドウに価値がないと自分に言い聞かせる(嘘をつく)ことで自分自身を守っています。
これこそ認知的不協和になっている状態です。
自分に嘘をつくのは認知的不協和と自己正当化
人は自分の本心と言動が異なっている場合、そこに認知的不協和を感じます。
これは人間の性質でもあるため、不快感そのものを消すことはできません。
しかし、自分に嘘をつくことで不快感を誤魔化すことはできます。
つまり、認知的不協和を解消するために自分に嘘をつき、自己正当化するのです。
もちろん自己正当化がすべて悪いとは限りません。
結果論で言えば、自己正当化することで自分を守り、それで幸せを感じられるのならそれでもいいでしょう。

それどころか、認知的不協和と自己正当化は本心を押し殺している状態なので、何かあると「ブドウが欲しい」という本心が言動に現れてきます。
認知的不協和が問題なのは自己正当化ではなく、自分の本心を誤魔化しきれない「本音の強さ」なのです。
自己正当化に関して詳しく知りたい人は、以下の記事を読んでみてください^^
本音に嘘をついても幸せにはなれない
実際、本音を誤魔化し続けて幸せそうに生きている人は見たことがありません。
本当はもっとたくさん稼いで色々なものが欲しいのにも関わらず、自分の力では今以上にお金を稼ぐことができない。
この矛盾を解消するため、「お金よりも大事なものがある」「モノをたくさん持っても意味がない」「仕事よりも自由な時間のほうが大事だ」と言う。
もちろん、中には本心からそうした生き方を選択している人もいるでしょう。
ですが多くの人は本心では納得していなく、自分を守るために自分に嘘をついています。
これは「お金が大事かどうか」「自由と仕事のどちらを取るか」「ミニマリストのほうが幸せなのかどうか」といった問題ではありません。
考えなくてはならないのは、自分は本当に本心からそう思っていて、本音で言葉を吐き出し、本気で行動を起こしてるかどうかです。

自分の本音を誤魔化さず、自分に嘘をつくことなく、好きなものを好きと言い、欲しいものを欲しいと認め、欲求や欲望を否定するのではなく、人生を豊かにするものだと受け入れる。
自分に嘘をつき、本音を誤魔化しても幸せにはなれないのです。
自分に嘘をつかず本音で生きる方法

ここまでは、自分に嘘をつく心理を解説してきました。
自分に嘘をつく人は認知的不協和を解消するために、自分を守るために嘘をつきます。
では、どうすれば自分に嘘をつかずに生きられるのでしょうか?
ここからは、自分に嘘つかずに本音で生きる方法を紹介していきます。
- 「頭」ではなく「心」で考える。
- SNSなどの情報を遮断する。
- もし1億円あったらどうするか。

「頭」ではなく「心」で考える
自分に嘘をつきたくないのであれば、「頭」ではなく「心」で考える必要があります。
というのも、頭で考えてしまうと認知的不協和状態になり、本音との矛盾を解消するために自己正当化してしまうからです。
認知的不協和と自己正当化の先には、自分の本音はありません。
- 頭で考える⇒あれこれ理由や言い訳を考え、認知的不協和と自己正当化になりがち。
- 心で考える⇒感情の動きがそのまま出ているので、自分の本音が表れていることが多い。
一方、心で考えた場合は「楽しい」「つまらない」といった感情の動きがそのまま出ます。
感情は「自分がどう感じているか?」なので、感情の動きには嘘はありません。

もちろん、何でもかんでも感情ままに行動すればいいわけではありません。
他人や社会、会社の中で生きるには、嘘やお世辞が必要なときだってあります。
ですが、自分に嘘をつきたくないのであれば、行動するときは「頭」を使わずに「心」で感じたことをしてみましょう。
たとえ嘘をつくとしても、「自分につく嘘」ではなく「誰かを守る嘘」をつくようにしておきたいですね^^
SNSなどの情報を遮断する
本音で生きる方法の2つ目は、SNSなどの情報を遮断することです。
実際、周りに合わせるために自分に嘘をつくのは、他人や周りのことを気にしすぎているからでもあります。

もちろん自分にとっていい影響を受けるときもありますが、多くの人はSNSの有名人や芸能人に影響を受けてしまいます。
そうした影響は自分の本心ではなく、「他人から憧れられる生活」を求めることにつながります。
つまり、SNSで他人から人気がある人の人生や生活を、自分が望んでいる「自分の本心」だと勘違いするのです。
SNSで人気のある有名人を見る⇒「自分もこんな生活がしたい!」⇒「自分の本心」だと勘違いする。
人間には誰しも少なからず承認欲求があるため、他人から好かれることに快感を感じます。
しかし「他人から承認欲求を得る生活」が、「自分が望んでいる人生」とは限りません。
多くの人はSNSの情報を見すぎ、自分の本心ではなく承認欲求を満たすことに一生懸命になっています。

SNSからの情報を遮断することで、「自分はどういう人生を送りたいのか」「どういう生活がしたいのか」「何が一番大切なのか」といった自分の本音が見えてきます。
自分に嘘をつかないためには、他人の価値観に影響されすぎないことが大事です。
特に人は「芸能人」や「有名人」「人気がある人」に憧れて影響される傾向があるので、見るときはあくまでも楽しみとしてだけ見るように意識しましょう。
もし1億円あったらどうするか?
本音で生きる方法の最後は、「もし1億円あったらどうするか?」を考えることです。
人間の悩みは大まかに「仕事」「お金」「人間関係」の3つに分けられます。
その1つである「お金」の悩みを解放することで、現実的な問題を省いた上での「自分の本音」がわかるのです。
- お金がない⇒お金の問題を考えた上での、自分の本音しか考えられない。認知的不協和と自己正当化の状態。
- お金がある⇒経済的な問題を考えず、「人生を楽しむためにはどうすればいいか」という視点から本音がわかる。
「もし1億円あったらどうするか?」という問いは、心の奥底にある自分の本音を探るのに役立ちます。

しかし仮に、1億円ある状態でのこれからの生き方が「お金がないとできないこと」なのだとしたら、自分の本音は「お金が欲しい」になりますね。
つまり、この場合の「自分に嘘をつかない生き方」は「お金をたくさん稼ぐ生き方」ということです。
- お金がないとできないこと⇒お金が欲しい。
- 家族や友達とのゆっくりとした時間⇒穏やかな生活。
- 趣味に振り切って生きる⇒趣味に没頭して生きていきたい。
お金の悩みから解放は、認知的不協和と自己正当化を防ぎます。
というのも、人はお金のことを考えるときにこそ、もっとも自分に嘘をつくのです。

【まとめ】自分に嘘をつくのは今すぐやめよう!

今回の記事では、自分に嘘をつく心理について解説し、後半では自分に嘘をつかずに本音で生きる方法を紹介してきました。
- 自分に嘘をつくのは、認知的不協和を解消するため。
- 認知的不協和と自己正当化は、自分を守るためにおこなわれる。
- 自分に嘘をつかずに本音で生きる方法。
自分に嘘をつくのは、心理学的に言う「認知的不協和」状態を解消するためです。
そして、認知的不協和を解消するために人は自己正当化をおこない、自分の本音と言動の矛盾を解消します。
そうした中で、自分に嘘をつかずに本音で生きるためには、以下の3つが大事です。
- 「頭」ではなく「心」で考える。
- SNSなどの情報を遮断する。
- もし1億円あったらどうするか。
「感情の動き」「SNSの遮断」「お金の悩みがない状態」の3つは、自分に嘘をつく状態から脱出することができます。
自分に嘘をつく必要のない状態のときこそ、自分の本音が出るのは言うまでもないことです。
逆に、何かしらの事情を抱えた状態での考えは、自分に嘘をついている可能性が高いといえるでしょう。
- 本当はお金が欲しいのに、いらないと言う。
- 異性からモテたいのに、恋愛に興味がないふりをする。
- やりたい仕事をしていないのに、自分は幸せだと言い聞かせる。
- 不満ばかりなのに、満足していると思い込む。
イソップ童話の「酸っぱいブドウ」のキツネのように、自分の願望が満たされないとき、人は自分を守るために自分に嘘をつきます。
自分に嘘をつくことをやめれば、どこか満たされない不満を感じることもなくなるはずです。

自分に嘘をつくのをやめたい人は、今回の記事の内容をぜひ参考にしてみてください^^
********
記事の感想や質問、その他相談したいことなどがあれば、TwitterのDMや質問箱、メールなどでいつでもご連絡ください。
********