最終更新日 2022年5月14日
こんにちは、竜崎です!
みなさん、心理学に興味を持ったことはありませんか?
僕は子どもの頃から「他人が何を考えているのか」「どうしてそういう行動をするのか」といった人間心理について興味を持っていました。

近年は心理学に興味を持ちはじめる人が多く、本やYoutubeでも心理学に関する情報がかなり増えています。
基本的に、人は他人や自分の心理について興味津々なのです。
そして人間心理について学べば、人間関係におけるトラブルなども解決しやすくなるでしょう。
- 自分や他人の行動心理がわかる。
- 人間関係のトラブルを解決しやすくなる。
- 悩みや不安といった感情の根本的な部分を理解できる。
そこで今回の記事では、心理学を学ぶメリットを解説し、人間心理を学ぶのにおすすめの本を紹介していきます。
- 心理学を学ぶと、どういうメリットがあるのか。
- 人間心理を理解すると、生きやすくなるのはなぜか。
- 人間心理を学ぶのにおすすめの本。
心理学はとても奥が深い学問であり、人間の心理には正解はありません。
だからこそ、他人や自分を少しでも深く理解するためには、人間心理についての知識が必要になります。

目次
心理学を学ぶメリット

心理学は悩んでいる人や迷っている人、苦しんでいる人やつらい人の気持ちを和らげてくれる学問です。
自分の本当の心理を理解することで、「自分」という人物が何が好きで何が嫌いか、何を欲しくて何を求めているのかが大体わかるようになります。
さらに、他人の心理について学べば学ぶほどコミュニケーションも取りやすくなり、人間関係の悩みも解決できるようになるでしょう。

ここからはまず、心理学を学ぶメリットを解説していきます。
心理学を学ぶメリットは、以下の3つです。
- 人生が生きやすくなる。
- 自分や他人の心理がわかるようになる。
- 人間に潜むバイアスが知れる。
人生が生きやすくなる
元々心理学は、精神的に問題を抱えている人を助けるために作られた学問です。
現代でも心理学の知識は、うつ病などの精神疾患のために役立てられたり、悩みや不安といった感情を抑えるために使われています。

心理学は多くの人間が悩みそうなことや不安に思うこと、つらい経験や苦しい体験といった根本的な部分に目を向けます。
表面的な部分ではなく、人の心の奥に眠るその人の本当の心理。
そこに目を向けることで、精神的な問題を解決することができるのです。
心理学が目を向けるのは表面的な言動ではなく、心の奥底に眠る根本的な欲求や心理。
心理学は、人生が生きやすくなる学問なのです。
自分や他人の心理を知る
心理学を学べば、自分や他人の心理をある程度知ることができます。
もちろん行動心理のすべてが手に取るようにわかるわけではありませんが、「どうしてそういう行動をしたのか?」かがある程度見えてくるのです。
たとえば他人が嫌なことをしてきたとき、今までは「嫌な奴」「性格が悪い」としか思わなかったものが、「どうして嫌なことをしてくるのか?」という裏の心理がわかるようになります。
嫌なことをされた⇒嫌な奴、性格が悪い奴。
嫌なことをされた⇒どうして嫌なことをしてくるのか?
人が他人に対して嫌なことをするにはさまざまな理由が考えられるでしょう。
ですが、「人がどういうときに、どういう心理になるのか」という知識があれば、嫌なことをされても脊髄反射的に怒らなくなるでしょう。
人間心理を知るというのは、他人や自分を知るということでもあり、他人や自分を知れば格段に生きやすくなります。

人間に潜むバイアスが知れる
心理学を学ぶメリットの最後は、人間に潜むバイアスが知れるというものです。
バイアスとは、簡単に言うと先入観や思い込みのことであり、人は先入観や思い込みよって認識や判断が歪められ、間違った選択をしたりします。
有名な心理学的バイアスには、
- 確証バイアス
- 正常性バイアス
- 認知バイアス
- 情報バイアス
- 後知恵バイアス
- 感情バイアス
などがあります。
これらのバイアスに振り回されると、目に見えている事実や、現実に起こっていることを正確に捉えられません。
その結果、人生の大事な局面で判断を誤ったり、一生後悔するような選択をしてしまいます。
ですが、心理学を知ることでバイアスについて理解でき、バイアスを理解することで一段と人間心理について理解できるようになる。

人間心理を学ぶのにおすすめの本6選

心理学を学ぶメリットを解説してきた後は、人間心理を学ぶのにおすすめの本を6冊紹介していきます。
ちなみに紹介しているのは学問的な本ではなく、心理学の読み物としておもしろいものを厳選しているので、楽しみながら学びたい人向けです。
紹介するのは、以下の6冊。
- 人間性の心理学/A・H・マズロー
- ファスト&スロー/ダニエル・カーネマン
- 影響力の武器/ロバート・B・チャルディーニ
- フロー体験入門―楽しみと創造の心理学/M.チクセントミハイ
- それでも人生にイエスと言う/ヴィクトール・フランクル
- 社会はなぜ左と右にわかれるのか/ジョナサン・ハイト

人間性の心理学/A・H・マズロー
心理学を学ぶのにおすすめの本の1冊目は、A・H・マズローの「人間性の心理学」です。
マズローの欲求5段階説を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、この本はそれぞれの欲求を詳しく取り上げています。
人間の基本的な欲求や自己実現の欲求、低次の欲求や高次の欲求について、ほかの本には書かれていない深いところまで踏み込み、解説されている本です。
ただ1つ残念なのが、翻訳がイマイチで文章が読みづらく、言葉の意味もわかりにくく初めて心理学に触れる人は難しいかもしれません。

ファスト&スロー/ダニエル・カーネマン
2冊目は、ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」です。
カーネマンは行動経済学の祖ともいえる人物で、現代では「プロスペクト理論」を提唱した心理学者として絶大な影響力を持っています。
カーネマンは本の中で、「システム1」と「システム2」という名前で人間の思考を早い思考と遅い思考と名づけ、人がどのように情報を処理するかを明らかにしました。
ほかにも、経験則に基づくヒューリスティックやバイアス、意思決定に及ぼすアンカーや直感の間違いなどについても、本の中で詳しく述べられています。

影響力の武器/ロバート・B・チャルディーニ
3冊目は、ロバート・B・チャルディーニの「影響力の武器」です。
この本には人間の影響力と、それに振り回される人間心理が詳しく描かれています。
具体的には、返報性、コミットメントと一貫性、社会的証明、好意といった人間心理について解説され、この1冊で社会の中での人間心理が理解できるでしょう。
文章も平易で読みやすく、心理学に知見がない人でもスラスラ読むことができます。

フロー体験入門―楽しみと創造の心理学/M.チクセントミハイ
4冊目は、M.チクセントミハイ「フロー体験入門―楽しみと創造の心理学」です。
チクセントミハイはフロー体験の第一人者として知られ、「フロー」という概念を提唱した人物です。
この本にはフロー状態になる条件が詳しく述べられており、それと同時に人間の幸福や仕事観などにも深く踏み込んでいます。
タイトルだけを見れば難しく感じますが、内容も文章も読みやすく、読後にはポジティブな気持ちに浸ることができるでしょう。

それでも人生にイエスと言う/ヴィクトール・フランクル
5冊目は、ヴィクトール・フランクルの「それでも人生にイエスと言う」です。
フランクルはナチス・ドイツの強制収容所へ放り込まれ、生存した心理学者として知られています。
この本の中には、彼が強制収容所で体験した出来事から「人間の生きる意味」が書き綴られており、僕自身大きな影響を受けました。
人間には生産的価値と美的価値と態度的価値の3つがあり、それだけで人間には価値と生きる意味があるとフランクルは述べています。

さらに詳しくは、「【それでも人生にイエスと言う】フランクルが述べる人生の意味と生きる意味。」の記事でまとめているので興味がある人はぜひ読んでみてください^^
社会はなぜ左と右にわかれるのか/ジョナサン・ハイト
最後は、ジョナサン・ハイトの「社会はなぜ左と右にわかれるのか」です。
この本には人間の道徳心についての起源から、感情に振り回される人間心理まで詳しく取り上げ、感情に振り回される危険性についても述べられています。
ほかにも、社会の中での人間心理から人が集団で群れたがる理由、リベラルや政治的主張まで、人間の心理を中心にわかりやすく解説している本です。
時には哲学者を引用し、時には心理学の知識を借用し、社会と人間心理に深く切り込んだおすすめの1冊。

【まとめ】心理学は不安や悩み、生きづらさを解決する学問

今回の記事では心理学を学ぶメリットから、人間心理を学ぶのにおすすめの本を紹介してきました。
- 心理学を学ぶと、どういうメリットがあるのか。
- 人間心理を理解すると、生きやすくなるのはなぜか。
- 人間心理を学ぶのにおすすめの本。
心理学は人生に生きづらさを感じている人におすすめの学問です。
心理学を学べばすべての問題が解決できるわけではありませんが、他人とのコミュニケーションが苦手な人や、社会の中で生きづらさを感じている人には必ず役立つでしょう。
- 人生が生きやすくなる。
- 自分や他人の心理がわかるようになる。
- 人間に潜むバイアスが知れる。
僕自身、心理学からにたくさん助けられてきましたし、自分と向き合ったり他人の気持ちを考える上でもすごく役立っています。
人は一人ひとり違うため、人間の心理には正解があるわけではありません。
ですが、最低限の心理学の知識があれば自分の感情や不安とうまく付き合ったり、他人との関係も良好にできるはずでしょう。

心理学に興味がある人は、今回の記事で紹介した本をぜひ読んでみてください!
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