マズローの欲求5段階説を具体例で詳しく解説【人間の欲求を知ろう】

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最終更新日 2024年2月5日

こんにちは、竜崎(@ddd__web)です。

人間にはたくさんの欲求が存在します。

食欲・性欲・睡眠欲といった三大欲求をはじめ、物欲や金銭欲、承認欲求から自己実現欲求まで、誰しも何かしらの欲求に従いながら生きています。

人が生きていくためには欲求が欠かせません。

しかし、人間に欲求が必要だとしても、強すぎる欲求が自分にとって害になることもあります。

昔から欲求や欲望は身を滅ぼすものとして取り上げられており、欲求や欲望によって人生がめちゃくちゃになる人がいるのも事実です。

欲求はコントロールすればこそ喜びや幸せにつながりますが、暴走させてしまうと人生が破滅してしまいます。 

今回の記事では、マズローの欲求5段階説を具体例で詳しく解説していきます。

普段から欲求に振り回されている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

マズローの欲求5段階説を例で解説

アメリカの心理学者であるマズローは、「欲求5段階説」というものを提唱しました。

それは以下の図のような、欲求が5段階の階層式になっているという説です。

マズローの欲求5段階説では、人間の欲求は下位から順番に満たされることで、どんどん次の欲求が湧いてくるという考えが元になっています。

図のように、一番下の生理的欲求が人間においてもっとも強い欲求であり、まず生理的欲求が満たされなければ、ほかの欲求は湧いてきません。

生理的欲求が満たされると安全の欲求が顔を出し、安全欲求が満たされると社会的欲求が湧いてくるといった流れですね。

マズローは人間の欲求が段階を経て湧いてくることを発見し、今では心理学的に「欲求5段階説」として幅広く知られています。

以下では、マズローの欲求5段階説のそれぞれの欲求で代表的なものを例に出して詳しく解説していきます。

 

【生理的欲求】食欲

マズローの第一段階の生理的欲求としては、「食欲」がもっとも身近な欲求です。

食べ物はお金以上に生きるために不可欠なものであり、多くの人にとって「おいしいものを食べる」のが大きな喜びの一つになっているでしょう。

お腹が減ればなにか食べたくなるのは、マズロー的に言えば人間に備わっている生理的な欲求ということです。

生理的欲求は生きるのに不可欠な欲であり、人は2週間前後なにも食べずにいれば餓死してしまうでしょう。

食欲は人間の欲求の中でもっとも最下層に位置する生理的欲求に属しています。 

さきほども言ったように、生理的欲求を満たさなければ次の層の欲求が湧いてきません。

マズローの欲求5段階説では、人間の欲求は「生理的欲求⇒安全欲求⇒社会的欲求⇒承認欲求⇒自己実現欲求」の順番で湧いてくるのです。

人間を含むすべての生物の生活は、食欲に振り回されているといっても過言ではないでしょう。

まず第一に、お腹を満たすことができなければ何も行動を起こすことができない。

まさに「腹が減っては戦ができぬ」ということわざのとおりですね。

 

【安全の欲求】金銭欲

人生や生活において、「お金」が大事であることは誰もが納得できるでしょう。

お金がなければ明日の生活さえ保証されず、豊かな生活に欠かせない衣食住を満たすこともできません。

そうなれば生きることをつらく感じ、人生もつまらないものになってしまう。

お金への欲求は、マズローの欲求5段階説で言えば、第二の階層である「安全の欲求」に当てはまります。

たまに「お金なんて必要ない」と言う人もいますが、お金はなくて困ることがあっても、たくさんあっても困ることはありません。

お金は将来への不安を和らげたり、豊かな人生を生きるために必要なものであり、たくさんお金を稼ぐこと自体は悪いことではないのです。

お金があると
  • 将来への不安を和らげられる。
  • 衣食住などの心配をしなくていい。
  • 自分が思い描く豊かな生活を実現できる。

ですが、それはお金ばかり求めていればいいという意味ではありません。

多くの人はお金が人生でもっとも大切だと思い込んでいますが、その思い込みが強すぎるがためにお金に依存している人が多いです。

お金に依存してしまうと、「お金を失いたくない」という気持ちが人を拝金主義者に変えてしまいます。

お金への欲求は欲求の5段階の2階に属しているため、人間にとって比較的強い欲求です。

だからこそ、金銭欲もしっかりとコントロールしておく必要があります。

 

【社会的欲求】恋愛

続いて、欲求の3段階目の社会的欲求についてですが、これがもっともわかりやすいのは「恋愛」です。

人によっては、恋愛こそ人生の醍醐味だと思っている人もいるでしょう。

仕事をしてお金を稼ぎ、最愛のパートナーと出会い結婚し、子どもを育てながら毎日家族とともに助け合いながら生きていく。

「家族を持つ」「恋人をつくる」というのは、ある意味「自分の居場所を持つ」ということと同じです。

生きるために必要な必要な生理的欲求が満たされ、お金などの身の安全を保障する安心の欲求が満たされたとき、人は「社会に自分の居場所をつくりたい」という社会的欲求が湧いてきます。

もちろん、社会的欲求を満たす方法は恋愛だけではありません。

社会的欲求を満たす方法
  • 恋愛などの異性関係で自分の居場所を作る。
  • 仕事や職場に自分の居場所を実感する。
  • 学校や友達と過ごす時間の中に、自分の居場所を実感する。

職場が自分の居場所となっている人もいるでしょうし、学校や友達と一緒にいるときに「自分の居場所はここだ」と実感する人もいます。

家族や職場、友達や恋人でも、社会の中で「自分の居場所はここだ」と感じる瞬間があれば、それは社会的欲求が満たされていると言えるでしょう。

多くの人にとっては家族と恋愛がもっとも自分の居場所を実感できるものであるため、ここでは恋愛を取り上げました。

しかし社会的欲求も強すぎると害になり、恋愛で言えば「恋は盲目」とよく言われ、恋愛にのめり込むことでほかのことを蔑ろにしてしまいがちです。

「恋愛依存症・セックス依存症⇒社会的欲求に振り回されている状態」

どの階層の欲求であっても、強すぎる欲は害になってしまうのです。

 

【承認欲求】SNS

欲求5段階説の4階層目は「承認欲求」です。

これは現代でSNSを使っている人ならお馴染みのものでしょう。

TwitterやInstagramに写真をアップし、他人からいいねやRTを貰うことにより「自分が必要とされている」「認められている」と感じる欲求のことですね。

現代では特に他人の目や世間体といったものを気にする人が多く、承認欲求は現代人にとってもっとも親しい友達といっても過言ではありません。

どこかへ旅行に行ったり、おいしいものを食べたり、楽しいことをしたときに写真をSNSに投稿せずにはいられない。

これは他人から「認められたい」「尊敬されたい」という心理の表れです。

ほかにも、他人から共感されたいがために自分の本心を誤魔化し、他人や社会に無理やり自分を合わせてしまう人もいます。

これも承認欲求に振り回されている典型的な例です。

承認欲求に振り回されている状態
  • 頻繁にSNSを利用している。
  • 写真などを大量にネットにアップしている。
  • 自分の本心よりも、他人の目を気にした行動をとってしまう。

承認欲求は強くなればなるほど、小さなことでも他人からの反応が気になってしまいます。

そして、期待していた反応が得られなかった場合には「自分は必要とされていない」と極端な考え方をしてしまう。

他人から承認されることを生きがいにすると、自分で自分を認めることができず、自己肯定感の低さにもつながってしまいます。

承認欲求と自己実現欲求にもっと深く知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。

 

【自己実現の欲求】理想

マズローの欲求5段階説の頂点は、「自己実現の欲求」です。

自己実現欲求はその名のとおり、自分が理想する姿を実現したいと思う欲求のことです。

この欲求は下層の生理的欲求・安心の欲求・社会的欲求・承認欲求が満たされなければ湧いてきません。

衣食住が保証され、経済的にもそれなりに安定し、社会に自分の居場所を感じ、理解してくれる人間関係を持つことで、自分が理想とする自己実現の姿を思い描く。

仕事や人間関係もうまくいかず、わかり合える人たちもいなく、生活も安定しない人はとにかく今日を生き抜くのに精一杯です。

そうした人が夢や目標に向かって頑張り続けることは、不可能ではないにしろかなり難しいでしょう。

もちろん、下層の欲求がすべてが完璧に満たされていなければ、自己実現欲求は絶対に湧いてこないというわけではありません。

ほかの欲求を押しのけてでも、自己実現を追求する心の強い人も少なからず存在します。

ですが、ほとんどの人たちは下層の欲求がある程度満たされ、しっかりとした生活の土台を持つことではじめて自己実現を追い求めます。

自己実現欲求が頂点に君臨しているのは、自分の理想とする姿は人生をかけて達成していくものであり、そう簡単には満たせないからです。

そして、たとえ理想の姿が実現されたとしても、また新しい理想の自分像を描き出す。

自己実現欲求はどこまでも限りない欲求なのです。

 

マズローの欲求5段階説から学べること

ここまでは、マズローの欲求5段階説を具体例で解説してきました。

ですが、欲求5段階説を理解した上でどうやって欲求をコントロールすればいいのか。

欲求をコントロールするためには、以下の3つが大切です。

  • 必ず睡眠だけはしっかりとる。
  • ルーティンを乱さない。
  • 前頭葉を鍛える。

詳しく解説していきます。

 

必ず睡眠だけはしっかりとる

欲求をコントロールするためには、どんなときでも必ず睡眠だけはしっかりとることが大事です

というのも、睡眠不足の状態になると食欲や性欲といった欲求が強くなり、欲求に抗うのが一段と難しくなります。

睡眠不足だと頭も回りませんし、体がだるいは言うまでもありません。

こうした状態だと欲求に意志の力で抗うのは難しく、何も考えずに欲求のままに行動してしまう危険性があります。

たとえば、ダイエットなどをしている人の食欲が強くなるのは、睡眠不足の状態であることが多いです。

今までは意志の力でコントロールできていたものが、睡眠不足によってコントロール不能の状態になる。

ほかにも、睡眠不足には心身にさまざな悪影響があります。

睡眠不足の悪影響
  • 欲求をうまくコントロールできなくなる。
  • 記憶力が低下する。
  • 太りやすくなる。
  • 感情の起伏が激しくなる。
  • 糖尿病や生活習慣病になるリスクがある。

欲求をコントロールするためには、最低でも6時間の睡眠は確保し、寝不足の状態が続かないようにしましょう。

特に慢性的な睡眠不足は「欲求に負ける状態」が普通になっているため、欲求をコントロールするのはかなり難しいです。

欲求に負けないためには、睡眠不足ではない心身ともに健康な状態が必要です。

欲求に負けてしまいがちな人は、まずは睡眠をしっかりとることからはじめてみましょう。

 

ルーティンを乱さない

ルーティンとは毎日の習慣のことであり、「朝起きて毎日していること」などが当てはまります。

主なルーティン
  • モーニングルーティン(起床後の流れ)。
  • ナイトルーティン(寝る前の流れ)。
  • お風呂前の筋トレやランニング。
  • お風呂後の音楽タイムなど。

こうしたルーティンは、規則正しい生活を送るために大事なものです。

そして、規則正しい生活は欲求をコントロールするために欠かせません。

ルーティンが乱れてしまうと、「今日だけは特別」といった考えが頭に浮かんできます。

実際には1日ぐらい欲求に負けても何も変わりませんが、多くの人は一度ルーティンが乱れるとそのまま乱れっぱなしになることが多いです。

ダイエットしていた人が食欲に負けて暴食すると、次の日もそのまた次の日も暴食してしまうのは珍しいことではありません。

ほかの欲求にも同じことが言え、いつものルーティンが乱れることによって自分に甘えが生まれ、欲求に身を任せてしまうのです。

  • ルーティンに従っている⇒欲求をうまくコントロールできている状態。
  • ルーティンが乱れている⇒欲求に身を任せている状態。クセになりやすい。

もちろん、人によってはルーティンなんてないという人もいるでしょう。

その場合は、何でもいいので毎日のルーティンを持つことをおすすめします。

ルーティンがあると欲求をコントロールしやすく、生活もより充実したものになるでしょう。

また、さきほどの睡眠のしても「毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」というルーティンを持てば、睡眠不足もなくなるのでおすすめです。

 

前頭葉を鍛える

最後は、前頭葉を鍛えるという方法です。

前頭葉とは、おでこ辺りにある大脳の前部分のことであり、前頭葉は運動や言語、感情を司る部分だと言われています。

ではなぜ前頭葉を鍛えることが、欲求のコントロールに役立つのか。

それは、感情のコントロールが欲求のコントロールにつながるからです。というのも、欲求に負ける瞬間というのはその前に感情に負けています。

つまり、「感情的な行動」が「欲求に負けた行動」ということです。

「〇〇がしたい」という感情が湧く⇒睡眠不足などで感情を制御できない⇒感情的な行動をとる⇒暴飲暴食などの欲求の暴走

こうした感情をコントロールするために必要なのが、前頭葉を鍛えることです。

前頭葉を鍛えることで感情をコントロールできるようになるだけでなく、記憶力や思考力の向上も期待できます。

主な鍛え方は、以下の3つです。

前頭葉の鍛え方
  • HIITなどの心拍数が上がる運動。
  • 毎日20分前後の瞑想。
  • 利き手と反対の手を使う。

この中でも、瞑想は前頭葉を鍛えるのに特に効果的です。

実際に私も毎日朝と夜に20分の瞑想をしていますが、以前と比べて記憶力と集中力が増し、感情のコントロールもかなり容易になりました。

運動に関しては、HIITという「20秒全力で動き、10秒休む×4セット」という方法が時間もかからなくておすすめです。

前頭葉を鍛えれば、感情と欲求の両方をうまくコントロールできるようになります。

 

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まとめ:マズローの欲求5段階説で欲求をコントロールする

今回の記事では、マズローの欲求5段階説を具体例で詳しく解説していきます。

まとめは以下のとおり。

今回の記事でわかったこと
  • マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求は「生理的欲求⇒安全欲求⇒社会的欲求⇒承認欲求⇒自己実現欲求」の5段階の階層になっている説のこと。
  • 下の欲求ほど強く、コントロールするのが難しい。
  • 欲求をコントロールするには、睡眠をしっかり取ることが大事。
  • ルーティンが乱れると欲求に振り回されやすくなる。
  • 前頭葉を鍛えると、欲求をコントロールしやすくなる。

人間の欲求はマズローが欲求5段階説で述べているように、生理的欲求から自己実現欲求まで5段階あります。

下の階層の欲求ほど強く、コントロールするのも難しいです。

ですが、欲求はしっかり手綱を握りコントロールしなければ、人生がめちゃくちゃになる危険性があります。

食欲に溺れて暴飲暴食をすれば、体を壊して病気になってしまう。睡眠欲にしても、毎日寝てばかりいればどんどん体は弱って不健康になってしまいます。

欲求をコントロールするためには、感情のコントロールが不可欠です。

後悔する原因の多くは、欲求に負けて本心とは違う行動をしてしまうことにあります。

欲求に振り回されて後悔しないためにも、生理的欲求・安全の欲求・社会的欲求・承認欲求・自己実現の欲求の5つをしっかりとコントロールしていきましょう。

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