最終更新日 2023年7月20日
こんにちは、竜崎(@ddd__web)です。
いきなりですが、私は毎日本を読むのが日課です。
本は知的好奇心を満たしてくれる最高の娯楽であり、本を読むことで文字どおり世界が広がります。
このことは、以下の記事でも詳しく書いているので、興味がある人は読んでみてください。
今は昔と比べて読書をする人が減っていますが、読書は考える力をつけるために必須です。
そして考える力は、人生での問題や悩みを解決するために役立ち、人生を豊かに生きるためにも必要な力となるでしょう。
人間にとっての最大の武器は脳ですが、その脳を最大限活用するために必要なのが「考える力」と「思考力」です。
今回の記事では思考力を高め、考える力をつけるのにおすすめの本を紹介していきます。
考える力は人生のあらゆる場面で活きてきます。
思考力を高めたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
考える力はなぜ必要なのか
人間には元々、創造的なことを考え、時には社会に大きな革命を起こすようなアイデアが生まれる瞬間というのがあります。
そうした創造的な瞬間が社会や文化を作り、文明を発展させて現代のような豊かな社会を作ってきました。
ですが、現代は自分で考えずとも、賢い人が勝手に問題を見つけ、勝手に解決してくれるため、自分の頭で問題を考える機会が減っています。
それはつまり、考える力が昔よりも低下していることを意味しています。
筋肉と同じで、頭も使う機会が減ると少しずつ考える力がなくなっていくのです。
考える力がないと問題を解決できない
現代は昔と比べてとても豊かになっていますが、その豊かさが現代人の「自分の頭で考える力」を弱めています。
辛辣な言い方をすると、人間としての唯一の武器である脳を弱体化させてしまっているのです。
もちろん、中には自分で何かを作る生産的な活動をしている人もいます。
ですが、多くの人たちは目先の快楽を重視し、とにかく娯楽に精を出すことに一生懸命になっているのが事実です。
それが悪いことではありませんが、自分の頭で考えることをやめてしまうと、考える力はどんどん低下していき、物事を深く考えられなくなっていきます。
- 自分の選択に自信が持てず、優柔不断になる。
- 物事を深く考えられず、悩みや問題を解決できない。
- 何をするべきか、どうするべきかといった行動を決定できない。
考える力は、何も頭を使う仕事をする人にだけ必要なものではありません。
人生をより良く生きるためにも、日常生活の問題や悩みを解決するのは大事なことです。
考える力があれば自分にも自信を持つことができ、後悔を大きく減らせるでしょう。
自分なりの考え方で疑問を持ち、考える
考える力をつけるときには、常に疑問を持つことが大切です。
ですが、肝心の「考え方」は人それぞれ違うため、まずは自分に合った方法を見つける必要があります。
たとえば、頭の中で考えるのが得意な人がいれば、文字に書き起こして考えるのが得意な人もいる。
数字で考えるのが得意な人がいれば、映像で考えるのが得意な人もいる。
ほかにも、音楽を聞いて考える人もいれば、人間観察で考える人もいて、風景で考える人もいれば、行動で考える人もいます。
人は一人ひとり「考えるための手段」が異なっており、自分にとって得意な方法で考えることが、本当の意味での「自分の頭で考える」という意味です。
- 文章を書いて考える。
- 数字にしてから考える。
- ひたすら頭の中で考える。
- 音楽を聴きながら考える。
- 人間観察をしながら考える。
- 風景を見ながら考える
- 行動しながら考える。
「考える」という言葉を聞くと、部屋の中でウンウン悩む姿が浮かんでくるでしょう。
ですが、考える方法は人間が持つ知覚の数だけ存在し、自分が強く持っている感性を使い、常に何かしらに疑問を持って考えることが大事なのです。
それはつまり、考える力だけでなく感受性を高めるということでもあります。
感受性と考える力を合わせ、自分の周りの物事や出来事に対して疑問を持つこと。
それが本当に「自分の頭で考える力」を育んでいくのです。
考える力をつける方法
さきほど言ったように、考える力をつけるためには何事にも疑問を持つことが大事です。
疑問を持つというのは、わからないことがあったときに「なぜ?」「どうして?」と考えるクセをつけるということ。
実際、人は自分が思っているよりも世の中のことをわかってはいません。
人生で直面する問題の多くは、わからないことをわかっていると思い込むことによって引き起こされているものがほとんどです。
そうした問題に対処するには一体どうすればいいのか。
たくさんの本を読む。これだけです。
本を読むことで、知識と考える力が身につきます。
そして知識と考える力を組み合わせることで、仕事や恋愛、社会や人間関係といった人生の問題を解決できるようになるのです。
思考力についてもっと深く掘り下げたい人は、以下の記事も読んでみてください。
考える力をつけるのにおすすめの本7選
考える力をつけるためには読書がおすすめですが、読む本もしっかりと厳選しなければなりません。
ここからは、考える力をつけるのにおすすめの本を7冊紹介していきます。
- 暇と退屈の倫理学/國分 功一郎
- LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ/マックス・テグマーク
- 働くことの哲学/ラース スヴェンセン
- 啓蒙の弁証法/ホルクハイマー, アドルノ
- 知ってるつもり/スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバック
- 生活の発見/ローマン・クルツナリック
- DEATH「死」とは何か/シェリー・ケーガン
それぞれ簡単に説明していきます。
暇と退屈の倫理学/國分 功一郎
一冊目は、國分 功一郎の「暇と退屈の倫理学」です。
この本は「どうして人は退屈を感じるのか」「なぜ物事をつまらないと感じるのか」といった問いに対して、哲学や生物学的などあらゆる側面から考えています。
友達としても退屈を感じたり、好きなことをしているのにつまらなく感じたりしたことがある人も多いでしょう。
人生において「退屈」は充実度を下げる厄介な問題でもあります。
日々の生活をどうすれば楽しめるのか?を学べるおすすめの一冊です。
以下の記事も参考にしてみてください。
LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ/マックス・テグマーク
二冊目は、マックス・テグマークの「LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ」です。
近年、人工知能などのテクノロジーに関するニュースが多くなっていますが、それに伴い自分の将来について不安を抱えている人も多いでしょう。
「人工知能に仕事が奪われる」「人間のやることがなくなる」とも言われ、必死にスキルや能力を身につけようとしている人も多いです。
この本では、国や社会、人間やテクノロジーに関する話題を取り上げ、それぞれの分野に人工知能がどう浸透していくかを考察しています。
これからの時代や社会、人間の存在や人生の意味などについて考えたい人におすすめの本です。
働くことの哲学/ラース スヴェンセン
三冊目は、ラース スヴェンセンの「働くことの哲学」です。
タイトルの通り、この本では「働くこと」についてありとあらゆる角度から切り込んで考えています。
- 「人間にとって働くとは何か」
- 「仕事と趣味の境界とは」
- 「仕事と給料について」
働くことで悩んだことがある人の問いを徹底的に網羅しており、思わず「なるほど」と心の声が漏れるほど感心させられる内容です。
私自身の仕事観にも大きな影響を与えた1冊であり、仕事と人生について考えたい人はぜひ読んでみましょう。
以下の記事も参考にしてみてください。
啓蒙の弁証法/ホルクハイマー, アドルノ
四冊目は、ホルクハイマーとアドルノの「啓蒙の弁証法―哲学的断想」です。
この本は、正直かなり難解で読み終えるまでにも時間がかかります。
本を読む習慣がない人は数ぺージ読んだだけで眠気に誘われるでしょう。
アドルノとホルクハイマーは、近代の数々の問題点に切り込み、消費社会や近代の文化に対して真向から否定を投げつけています。
言葉の意味など調べなければ理解できなかったりしますが、考える力をつけるのにはもってこいの一冊です。
知ってるつもり/スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバック
五冊目は、スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバックの「知ってるつもり 無知の科学」です。
この本は数年前に一時話題になった本ですが、人がいかにものを知らないかを改めて気づかさせてくれます。
人はわからないことをわかったつもりになったり、わかっていると思っていることでも実際には何も知らないことが多いです。
この本を読めば、わからないことを「わからない」とハッキリ言えることこそが、本当の知恵だということがわかります。
生活の発見/ローマン・クルツナリック
六冊目は、ローマン・クルツナリックの「生活の発見」です。
この本の中では、愛や家族といった「人間関係」、仕事や時間といった「生活」、さらには死生観などについて詳しく述べています。
ゲーテが「3000年の歴史から学ぶことができいない者は、その日暮らしの生活を送っているに過ぎない」と述べているように、歴史上の偉人たちの考えから人生を学べる本です。
豊かな生活を送りたい人、後悔せずに人生を送りたい人におすすめの本ですね。
DEATH「死」とは何か/シェリー・ケーガン
最後は、シェリー・ケーガンの「「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義」です。
この本はタイトルのとおり、「死」について深く考えさせられます。
「人間にとって死とはどういうものなのか」「死はなぜ怖いのか」「死について考えるのがなぜ大切なのか」について考える、いい機会になるでしょう。
死はネガティブな内容にも思えますが、実際にはこれ以上ないぐらい前向きで役立つ内容が詰まっています。
それぞれの哲学者たちの死生観も取り上げているので、哲学的に死を考えたい人にもおすすめの一冊です。
まとめ:考える力をつけて、豊かな人生を生きよう
今回の記事では、考える力をつけるのにおすすめの本を紹介してきました。
考える力は、どんどん複雑化していくこれからの時代で生きていくために必須の力です。
考える力がないと、自分の頭で考えて行動することができず、いつも誰かの言う通りに行動するだけになってしまいます。
現代は知りたいことがあればすぐにGoogleで検索できますが、実生活の中で直面する問題を解決するには、最終的には自分の頭で考えるしかありません。
だからこそ、日々考える力をつけていかなければならないのです。
読書は考える力と同時に、多くの知識を与えてくれます。
知識があれば、今まで解決できなかった問題や悩みを解決できるようになり、豊かな人生へ一歩近づきます。
思考力を高めたい、考えtる力をつけたいという人は、ぜひ紹介した本を読んてみてください。
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