最終更新日 2025年6月19日
「結果がすべてだ」
スポーツでも仕事でも、よく聞く言葉です。
でも本当にそうでしょうか?
- 「努力してるのに報われない…」
- 「がんばってるのに認められない…」
そんな経験、あなたにもありませんか?

この記事では、「結果と過程、どちらが本当に大事なのか?」について、私自身の経験や考察を交えてお伝えしていきます。
結果と過程、どちらのほうが大事か気になる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
結果より過程のほうが大事?
はじめにも言ったように、多くの人は結果ばかりを重視し、そこに至る過程をあまり気にしません。
結果が伴わなければどれだけ努力しても意味がないと言われ、とくに仕事やスポーツにおいては「結果がすべてだ」と言われます。

人生は結果ばかりにこだわると楽しくなくなり、過程をおろそかにすると後悔します。
結果は過程の集合体
まず頭に入れておきたいのが、結果より過程が大事なのは「結果は過程の集合体」だからです。
どういうことかと言うと、結果というのは過程の積み重ねであり、過程なくして結果は生まれません。
過程の質が悪ければ結果もダメになり、過程が良ければ自ずと結果も良くなります。
結果が出ない人は過程を大事にしていないケースがほとんどで、それはつまり「努力」という過程をないがしろにしていることが原因です。
結果を出すためには「努力」という過程が大事であり、努力の方向性が間違っていれば結果は出ない。
努力という毎日の小さな過程がたくさんあり、その過程が合体して出来上がったものが「結果」です。
したがって、大事なのは結果を作り上げている過程であることがわかります。
結果を出すには過程が何より大事
目標達成という結果を出すには、努力という過程を大事にしなければなりません。
たとえば、仕事で結果を出したいと思っていても、自分にその仕事をこなせるだけのスキルがなければ、ミスをして恥をかくのがオチです。
スポーツにしても同じで、ホームランを打つためには毎日素振りをしたり、フォームのチェックや筋力トレーニングという努力が必要になります。

結果ばかりを見ている人は、過程をおろそかにして努力や習慣の力を見くびっています。
過程をおろそかにして運よく結果が出たとしても、それは実力ではなく運のおかげなので再現性がありません。
そういう人は遅かれ早かれ本当の実力が表に出て、実力のない惨めな自分をさらけ出すことになります。
人生には何がなんでも結果を出さなければならないときもありますが、結果が過程の集合体である以上、過程をすっ飛ばすことはできないのです。
結果を出す人の多くは、過程という一つひとつの小さな努力を積み重ねています。
結果よりも過程が大事というのは、そういうことです。
結果ばかりにこだわると間違いを犯しやすい
結果ばかりにこだわることが危険な理由のひとつに、間違いを犯しやすいということがあります。
たとえば、以下のような場面。
筋トレの結果ばかりこだわってステロイドを使用したり、オリンピックで結果にこだわってドーピングを使用する。
仕事で結果を出すために同僚の評判を下げたり、お金を稼ぐために本当葉やってはいけないことをやる。
結果にこだわりすぎると、結果を出さなければならないプレッシャーに追われ、間違ったやり方で結果を出そうとします。
人は追い込まれたときに本領発揮するものですが、結果にこだわりすぎて間違った方向に本領発揮し、自滅してしまうケースが少なくありません。
結果はあくまで過程の積み重ねの先にあるもので、適切な過程を積み重ねることなく、結果だけを求めると痛い目にあいます。

良い結果は価値があるものですが、それは適切な過程を踏んで結果を出した場合です。
間違ったやり方で良い結果を手にしても、その結果には価値がありません。
結果と過程は切り離すことはできず、ゲームの裏技のようなものは人生にはないのです。
結果が出なくても過程は経験となる
多くの人は結果が出ないと挫折したりガッカリしますが、たとえ結果が伴わなくても、過程には人生に役立つ大きな学びがあります。
努力という過程の中で得てきたことは、人生に役立つ経験となるのです。
過程を大事にしない人は「結果が出なければなんの意味もない」と考えがちで、その考えのせいで過程に費やした時間も無意味なものにしています。

よく言われるように、「無駄な努力(過程)は何一つない」ということ。
もちろん、「自分は結果にこだわって生きるんだ!」「結果がすべてなんだ!」と思いながら生きるのも本人の自由です。
ですが、人生という長い目で見たとき、さまざまな過程を大事にしたほうが、豊かな人生が送れるのは間違いありません。
人生も1日1日という過程の積み重ねで成り立ってるもので、結果ばかりにこだわり、色々なものを犠牲(過程を犠牲)にして死ぬときにお金持ち(結果)になっても、それが豊かな人生と言えるかは微妙です。
死が人生の結果であると考えれば、過程である1日1日を大切に生きるのが大事なのは言うまでもありません。
人生を本当の意味で豊かにしてくれるのは結果ではなく、自分自身の経験であり、生きてきた過程であり、思い出なのです。
結果より過程を大事にするための3つの工夫
結果は過程の集合体であるため、過程を大事にしなければ結果は出ません。
では、過程を大事にするとはどういうことなのか。
結果より過程を大事にするために必要なのは、以下の3つです。
- 楽しみながら積み重ねる
- 過程を目に見える形に書き出す
- 求めている結果を明確化する
楽しみながら積み重ねる
結果より過程を大事にするときに大事なのは、楽しむこと。
努力という観点からも、楽しみながら努力するのは大切なことであり、過程を楽しんでいればそこから得られる学びも大きくなります。
「努力している人は、努力を努力と思っていない」という言葉がありますが、努力を努力と思わずに過程を楽しもうとしているからこそ、過程が人生の学びにもなるのです。

これを言い換えると、「結果ばかりにこだわる人は、過程を楽しむ人には勝てない」です。
結果にこだわっている人は努力をつらいものと思い、精神的にも余裕がなく、結果が出るまでつらい気持ちになります。
ですが、努力という過程を楽しんでいる人は、それ自体が目的であり結果なので、常に今を楽しむことができます。
どちらのほうが人生において楽しみが大きいかは一目瞭然です。
過程を目に見える形に書き出す
人はどうしても目に見える結果に捉われがちです。
結果が良ければ周りの人たちから褒められたり、凄いと言われたり、尊敬されたりします。
だからこそ、多くの人は結果がすべてで、結果が伴わないと過程は無意味だと考えたりします。

では、どうすれば結果ばかりにこだわらずにいられるのか。
おすすめなのは、「結果」を因数分解し、結果を出すために必要な「過程」を目に見える形に書き出すこと。
たとえば、以下のような感じです。

具体的な書き方としては、真ん中に一番達成したい結果を置き、それぞれ4つの方向に結果を出すために必要な過程を書き込みます。
そして、その過程という結果を出すために必要な過程をさらに書き出していく。
結果を出すための過程を目に見える形にすることで、「今自分は何をすべきか」という目の前の目的がわかり、結果ではなく過程に集中することができます。
過程より結果にこだわってしまうのは、結果は目に見えやすく、過程は目に見えづらいからです。
過程を目に見える形にすることで、今はまだ見えていない結果よりも、目の前に見えている過程を大事にできます。
結果より過程を大事にするには、自分にはどんな過程が必要なのかをハッキリさせることが必要です。
求めている結果を明確化する
結果より過程を大事にするためには、求めている結果を忘れないことも大切です。
過程は結果があってこそ輝くものであり、結果がぼやけている状態では「何をすればいいのか?」という過程もぼやけてしまいます。

過程の途中で挫折してしまう人にありがちなのは、途中で求めている結果がぼやけることで「自分は何のためにこれをやっているのか」がわからなくなるケース。
過程の中では必ず「うまくいかないとき」がありますが、そのときに踏ん張れるかどうかは、求めている結果が明確かどうかに左右されます。
自分がたどり着く先がわかっていない状態になると、頑張ること、努力すること、過程を楽しむことに意味がなくなり挫折するのです。
過程を大事にするには、自分が求めている最終的な結果を忘れないように、常に心に刻んでおかなければなりません。
結果がぼやけた状態で過程を楽しんでいても、たどり着いた結果が自分が求めていた結果とは違っていれば意味がありません。
自分の本当の目的である「結果」をしっかり見つめることで、過程を大事にしようとする意識も生まれます。
結果を明確化するために、以下の質問に答えてみましょう。
✅どんな結果に向かっているのか?
✅その結果を出したいなのはなぜか?
✅どうすればその結果にたどり着くのか?
✅結果が出なかった場合どうなるのか?
結果を見失いながら過程を積み重ねるのではなく、結果から逆算した過程を大事にしていきましょう。
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【まとめ】結果と過程、どちらが大事か?
結局のところ、「過程なくして結果なし」。
結果というのは過程の集合体であり、結果を出すためには過程を大事にするのは不可欠。
人生という長い旅を楽しむには、「今ここ」を大事にして、毎日の努力や成長を楽しむことがもっとも大切です。
結果ばかりを追い求める人生ではなく、過程を味わえる生き方こそが、豊かさにつながります。
過程を味わいながら、少しずつ“あなたなりの結果”を手に入れていきましょう。