最終更新日 2024年12月23日
世の中にはたくさんのモノが溢れています。
スマホやブランド品といった商品、家族や友達といった人間関係、映画やYoutubeなどのコンテンツ、そして娯楽やサービスを受けるために必要なお金。
誰でも知っていることですが、生きていくためにはお金がかかります。
お金がなければ衣食住といった基本的な生活がままならず、人生もあまり楽しく感じないでしょう。
もちろん、それが悪いことではありませんが、もしお金を価値観にして心が満たされていないのであれば、お金以外の側面から人生を考えなおさなければなりません。
そこで今回の記事では、自分にとって大切なものを大切にする生き方について解説していきます。
自分にとって大切なものが知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
自分にとって大切なものを大切にする
はじめにも言ったように、現代ではお金で物事の価値が決まり、お金で他人を評価するような時代です。
そうした時代の中では、お金が何よりも大事であり、お金を人生の価値観にして生きている人も少なくありません。
つまり、自分にとって大切なものを大切にする生き方にシフトするのです。
ミニマリストの生き方
近年「ミニマリスト」になる人たちが増えています。
ミニマリストとは「モノを持たない生活をする人たち」のことで、自分に必要な最小限のものしか持たず、消費社会や物質社会から距離を置いている人のことです。
もっと別な言い方をすると、「お金を価値観にすることに疑問を抱いた人たち」がミニマリストです。
実際、人生で本当に必要なものはかなり少ないです。
多くの人たちが必需品だと思っているものは、他人や社会から「持っていないとダメ」と思わされているだけであり、生きていく上で必要なものはそれほど多くありません。
ミニマリストは自分が本当に必要だと思うモノだけを身の回りに置き、「あった方が便利」「なんとなく持っておく」という考えでモノを買いません。
余計なモノを買わない分、生活にお金がかからない。だからこそ、自分にとって大切なものにお金をかけることができます。
よく言われるように、「買う理由が値段ならやめておけ」というのは消費社会に生きる現代人にとって最大の教訓です。
お買い得といった言葉や、Amazonのタイムセールなどでたくさんモノを買ってしまう人は、自分にとって大切ではないものにお金をかけています。
お金を使っても心が満たされないことがあるのは、本当に自分に必要なものを買っていないからです。
大切だと思い込まされていないか
私たちが生きている社会は、紛れもなく消費社会です。
消費することにお金を費やし、消費するためにお金を稼ぐ。
消費することが楽しみで、働く意味が消費するためになっている。
消費社会の中で生きていくには、必然的にお金のかかるライフスタイルとなります。
娯楽や趣味にお金を費やし、必要以上の栄養を含んだ食べ物を胃に放り込むためにお金を使う。
もちろん、消費することは悪いことではなく、ある程度の豊かさを感じるためにはお金を使うことも必要です。
他人のキラキラした生活の中に、自分の本心はありません。
羨ましい感情が湧いてきたからといって、それを自分が望んでいるとは限らないのです。
人は他人が持っているものを自分が持っていないと、自分のことを惨めに感じたり、他人より劣っていると感じたりします。
だからこそ、他人が持っている贅沢品を自分にとっての必需品と勘違いし、消費社会に身を投じ、お金が人生の価値観になってしまう。
冷静に考えれば「いや、そんなのいらないよね」と気づくことでも、芸能人やインフルエンサーが持っているものを買えば、自分もキラキラした存在になれると思ってしまう。
現代のような消費社会と情報社会が組み合わさることで、多くの人は自分の価値観を見失っています。
自分にとって大切なものは、本当にそうしたものなのか。
他人や世間ではなく「自分」が大切にしたいもの
SNSを見ていると、つい自分と比較して他人のことを羨んでしまうことが少なくありません。
友達と色々なところに旅行へ行ったり、美味しそうな食べ物を食べてたり、広くて居心地の良さそうな部屋に住んでいたりなど。
SNSに自分の生活をさらけ出している人の多くは、消費生活を思う存分に楽しみ、人生を謳歌しているように見えてしまいます。
しかし、そうした感情は一時的なものであり、自分の本当の気持ちとは違うことが多いです。
結婚にそこまで興味がないのに、周りが結婚しているから婚活をはじめたりするのと同じで、一時的な感情だったとしても、人はそれが自分の本心なのだと勘違いしてしまうもの。
実際、人の幸せは他人との比較でほとんど決まります。
他人が自分よりも良い生活をしていれば自分を惨めに感じ、自分が周りにいる人たちと同じ生活をしていれば、そこそこの幸せを感じる。
ですが、こうした幸福観では周りの人たちの生活に合わせて、自分の生活も良くならないと幸せを感じることができなくなります。
つまり、必然的に他人との競争に参加しなければなりません。
そこから抜け出すには、本当に自分にとって大切なものを知り、他人との比較をやめる必要があります。
競争に参加しないのは逃げではなく、賢い人生戦略です。
自分にとって大切なものを大切にすることで、自分の尺度での幸せを定義でき、他人や社会に振り回されることなく、いつでも自分次第で幸せを感じられるようになります。
自分にとって大切なものを知る方法
自分にとって大切なものを知るのは、そう簡単ではありません。
現代は情報社会であり、スマホを開けばすぐ他人の生活や考えなどが目に入ってきて、それが自分の生活や考え、価値観に影響を与えるからです。
- 自分だけの価値観を定義する
- 欲しいものではなく失いないものを考える
- 人生の優先順位を作る
自分だけの価値観を定義する
自分にとって大切なものを知るには、自分だけの価値観を定義しなければなりません。
自分はどういう生き方をしたいのか、何に価値を置いているのか、本当に大事にしたいものは何なのか。
- 安くても必要ないなら買わない。
- 高くても必要なものなら買う。
- 遠くへ旅行へ行くより、近所の川辺を散歩で十分。
- 娯楽にお金を費やして充実感を買わない。
- やりたいことや好きなことをやって心を満たす。
- おしゃれな服は必要なく、暖かい服さえあればそれでいい。
- 部屋が狭くても、雨風しのげてゆっくり寝れれば満足。
- 食事は栄養を取るためで、おいしいものには興味ない。
これは私の価値観であり、これが正解というわけではありません。ただ「自分にとっては正解」なだけです。
人はそれぞれライフスタイルが違うため、お金のかからない生活、生きるコストを下げた生活が万人にとって正解なわけではありません。
お金がないと不幸だと思うのであれば、たくさんお金を稼いで贅沢すればいいし、それがあなたに合った価値観であり正解です。
ただ一つ見失ってはいけないのは、「自分は人生で何を大切にして生きたいのか?」という点。
自分にとって大切なものさえわかっていれば、必要以上に消費することもなくなります。
大切なのは、自分の人生の価値観を定義することです。
そして、自分の価値観を考える点で大事なのは、他人の判断や社会の風潮に影響されないことです。
そのためには、自分が楽しいと感じること、本当に好きなことを考えなければなりません。
他人や社会を一切排除し、自分の心の中にある想いだけに従い、自分だけの価値観を定義する。
それが自分にとって大切なものを知る第一歩です。
欲しいものではなく失いないものを考える
自分にとって大切なものを考えるときは、欲しいものではなく失いたくないものを考えるのが効果的です。
というのも、欲しいものを考えるときは、SNSで見た「他人が持っているもの」やインスタで見た「インフルエンサーが持っているもの」を、自分の欲しいものと錯覚することがあります。
本当は必要ではないのに、憧れている人や人気がある人が持っているものが魅力的に映り、同じものを持てば自分も魅力的になれると錯覚してしまう。
一方、失いたくないものを考えるときは、今自分が手にしているものの中から、自分にとって大切なものが浮かび上がってきます。
仮に今は持っていないとしても、失いたくない時間や瞬間を考えることでも、自分が何を大切に思っているのか、紛れもない本心に気づけるはずです。
大切なものは今の自分にプラスして見つけるものではなく、いらないものを排除していった結果として見つかります。
つまり、足し算ではなく引き算的な思考をするということ。
欲しいものを考えると、どうしても他人の生活や価値観が入り込み、他人からどう思われるかを基準に考えてしまいます。
多くの人が自分にとって大切なものがわからず、他人目線で自分の大切なものを定義してしまうのは、紛れもなくSNSの影響によるものです。
何度も言うように、本当に自分にとって大切なものを知るには、他人や社会の影響を排除しなければなりません。
欲しいものではなく、自分が人生で絶対に失いたくないもの、手放したくないものを考えることで、他人には影響されない自分だけの大切なものが見つかります。
人生の優先順位を作る
自分らしい人生を生きたり、自分の価値観を定義するときは、人生の優先順位をつくるのがおすすめです。
人生の優先順位とは、自分が人生で大切にしたいもののリストをつくるということ。
そして、人生の優先順位の中で5位以下のものは捨て去り、3以内のものを大切にして生きること。
人生は有限であり、誰しも限りある時間の中で人生をできるだけ楽しく、充実したものにしなければなりません。
そして自分という人間もひとりしか存在せず、脳のリソースや体のエネルギーにも限りがあります。
人生も自分も有限であることを理解すれば、何もかも大切にして生きるのは無理だということがわかるはずです。
たとえば、人間関係においても、誰にでも平等に接するのはほぼ不可能です。
人間関係は広く浅くか、狭く深くかのどちらかであり、広く深くの人間関係を作れるほど、私たちには時間もエネルギーも足りません。
スナフキンが「いつもやさしく愛想よくなんてやってられないよ。理由はかんたん。時間がないんだ」と言っているように、有限であるからこそ人生の取捨選択が必要なのです。
もちろん、人生の優先順位を考えるときも、価値観と同じく他人や社会の影響を排除しなければなりません。
自分が人生で優先したいことを決めたのであれば、時間を使うときはその優先順位に従って行動する。
そうすることで、自分にとって大切なものを大切にして生きることができます。
まとめ
今回の記事のまとめは、以下のとおり。
- 多くの人は大切だと思い込まされている。
- 他人や世間ではなく「自分」が大切にしたいものを大切にする。
- 自分にとって大切なものは、価値観の定義から始まる。
- 欲しいものではなく、失いたくないものを考える引き算的思考。
- 人生の優先順位に従って生きること。
自分にとって大切なものを大切にすることができれば、人生は充実したものになります。
ですが、多くの人は他人や社会が求めているものを大切だと思い込まされていて、自分にとって大切なものをわかっていません。
他人や社会は関係なく、自分が本当に大切なものを大切にして生きる。
今回の記事を参考にし、ぜひ自分にとって大切なものを見つけてみてください。