【自立=一人暮らしは勘違い】自立とは他人に依存していない状態のこと。

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最終更新日 2024年2月5日

こんにちは、竜崎(@ddd__web)です。

突然ですが、みなさんは「自立」という言葉にどんなイメージを持っていますか?

  • 社会人になって一人暮らしをすれば自立。
  • 就職して自分をお金を稼げるようになれば自立。
  • 親元から離れて自分の生活をすべて自分でやるようになれば自立。

一般的には、自立とは「自分でお金を稼ぎ、親元を離れて一人暮らしをし、自分の力で生活している状態」だと思われています。

ですが、それは本当に「自立した状態」と言えるのか。

現代では「自立=一人暮らし」と考えられていますが、はたして親元を離れて一人暮らしをしているだけで自立したことになるのでしょうか。

一方、実家暮らしをしている人は、どんな人でも自立していないのか。

今回の記事では「自立=一人暮らし」は勘違いである理由、後半では「自立した状態とはどういう状態なのか」について詳しく解説していきます。

自立とは一人暮らしをしたからといって達成されるものではなく、人が本当の意味で自立するためにはお金以外の面での自立も必要なのです。

自立とは一人暮らしだと思っている人、本当の自立とはどういう状態なのか興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

一人暮らしすれば自立は勘違い

近年は「自立できていない大人が増えている」とよく耳にします。

いい歳して実家暮らしをし、結婚もせずに親に甘えた状態で暮らしている人のことを、世間では「自立できていない大人」と呼びます。

ですが、現代の自立は「一人暮らししているかどうか」のみで判断されるため、自立という言葉の本質が失われがちです。

そこでまずは現代の自立の意味について見ていき、「一人暮らし=自立が勘違い」であることを解説していきます。

ポイントは以下の4つです。

ポイント
  • 現代の「自立」は経済的な自立
  • 人間関係の自立
  • 自立に取り憑かれる現代人
  • 自立は単なるイデオロギー

それぞれ詳しく解説していきます。

 

現代の「自立」は経済的な自立

何度も言うように、現代のほとんどの人たちは「自立=一人暮らし」という考えを持っています。

就職して自分でお金を稼ぎ、親元を離れて一人暮らしをし、自分のことは自分でやる。

それが「人として自立する」と思っている人が大半です。

たしかに、自分で自分が生活するためのお金を稼ぐことは大切ではあります。

大人になっていつまでも親からお小遣いを貰って生活しているのは、とても自立しているとは呼べないでしょう。

ですが、自分が生活するためのお金を稼ぐというのは、自立という言葉に含まれた一つの意味にすぎません。

つまり、「経済的な自立」という意味です。

そして経済的に自立人しているからといって、人として自立していることの証明にはなりません。

「自分でお金を稼いでいれば自立している」「一人暮らししていれば自立している」と考えるのは、経済的な側面からしか自立という言葉を考えていない状態です。

だからこそ、お金がない大人は現代で生きづらさを感じてしまいます。

  • 「自立できていないから、自分はダメな人間だ」
  • 「いつまでも親に甘えていて、みっともない」
  • 「早く自立しないと、周りからの目が恥ずかしい」

そもそも「一人暮らし=自立」というのは、不動産屋のために作られた言葉でもあります。

「子ども部屋おじさん(おばさん)」という言葉もまさにそうです。

ですが、自立はお金のあるなしだけで測れるものではなく、ほかの要素のほうが重要になります。

 

人間関係の自立

一人暮らしすることが自立ではないとすれば、自立するには何が必要なのか。

それは、精神的な自立です。

いくら経済的に自立していたとしても、精神的に自立していなければ一人前の大人とは言えません。

もちろん精神的に自立していたとしても、経済的に自立できていないのであれば、本当の意味で自立しているとは言えないでしょう。

精神的な自立とは、人間関係の自立にほかなりません。

つまり、他人に依存したり執着せず、自分一人だけでも人生を楽しく生きられる精神のことです。

とはいっても、精神的な自立をするために人間関係を断ち切る必要はありません。

家族や友達、恋人や同僚と楽しい時間を過ごすことも、人生の醍醐味であり幸せの形の一つです。

ここで述べているのは、他人に対して過度に依存や執着、期待をしてはならない、ということ。

精神的に自立した人
  • 自分1人でも人生を楽しめる。
  • 他人に依存や執着をしない。
  • すべて自分で考え、自分の意思で行動できる。

精神的に自立できていない人は孤独耐性が低く、ちょっとでも寂しさを感じると、友達と遊ぶ約束をしたり恋人に電話をかけたりします。

一人でいる時間の孤独感に耐えられず、常に誰かとつながりを求めるてしまう。

もちろん、それが悪いことだとは言いませんが、「他人がいないと楽しくない状態」になってしまうと、精神的にいつまでも子どものままです。

精神的に自立できていないと、他人に依存して執着することでしか楽しさや充実を感じることができなくなります。

精神的に自立できていない人
  • 常に他人とのつながりを求める。
  • 他人がいないと人生を楽しめない。
  • 他人に依存し、執着してしまう。

自立は経済的なものではなく、一人暮らしをしているかどうかで決まるものではありません。

本当に自立した状態とは、内面、つまり精神面が成熟した状態のことです。

 

自立に取り憑かれる現代人

そもそもの問題として、

  • 「社会人=自立しなければならない」という風潮はいつから生まれたのか?
  • 「一人暮らし=自立」という認識は、いつから世間の当たり前になったのか?
  • 大人になったら、必ずしも一人暮らししなければならないのか?

こういうことを思ったりしませんか?

よく、大学生がお金がなくて困っている様子をTwitterなどで見かけます。

大学生に限らず、社会人になっても給料が低く、満足した生活を送れないと呟いている人も多いです。

ですが、なぜ経済的な悩みを抱えているのにも関わらず、実家を飛び出し一人暮らしをしているのか?

なぜお金がないとわかっていながら、お金がかかる生活をわざわざ自分で選んでしまうのか?

現代人の多くは「自立」することに取り憑かれています。

「社会人になったら親元を離れ、自分の力で生活するのが普通」という世間の常識を自分で勝手に背負い込み、自分で自分を追い詰めています。

本来なら自分の生活は自分で決めるべきであるにも関わらず、世間の目や常識を気にして「一人暮らししないと」と思い込んでいるのです。

 

自立は単なるイデオロギー

「一人暮らし=自立」と思っている人は、「社会人になったら、一人暮らししなければならない」と思い込んでいます。

一人暮らしして自立していれば、一人前の大人としてしっかり生きているような気がするし、頑張って自立している自分を誇らしく思う人もいるかもしれません。

ですが、現実的には多くの人たちがお金の問題で生きづらさを感じています。

「自立しなければならない(一人暮らししないといけない)」と思い込むことで、つらくても自分でお金を稼ぎ、自分の力で生活しなければならないと思い込む。

「生きてるのが楽しくない」「毎日つまらない」と言っている人の多くは、自分で自分を追い込んでいることに気づいていません。

一般的な意味でいう「自立」にはお金がかかります。

何度も言うように、世間では「自立=一人暮らし=自分でお金を稼いで生活すること」と思われているので、お金と自立は切り離せません。

多くの人は世間的な目や周りからの目を気にして、無理してでも自立しようとします。

無理に自立しようとする人
  • 周りから「自立できていない」と思われたくない。
  • 自立していれば頑張って生きているような気がする。
  • 成人したら、とりあえず実家を出ないといけないと思い込んでいる。

ですが、お金がないことは悪いことではありませんし、お金がないなら実家で家族と暮らしたり、できるだけ生活コストを抑えて生きる方法だってあります。

にも関わらず、多くの若者や大人たちが、お金に困っていながら一人暮らしに執着するのはなぜか?

それはやはり、「自立」が現代のイデオロギーとして世間一般に深く根づいているからにほかなりません。

自立とは単なるイデオロギーなのです。

 

自立とは他人に依存していない状態

ここまでは現代の自立の意味から、「一人暮らし=自立が勘違い」であることを解説してきました。

現代で「自立」と言えば「一人暮らししているかどうか」で判断されますが、本当の意味での自立とは「他人に依存していない状態」です。

では、どうすれば他人に依存していない状態と言えるのか。

そのポイントは、以下の3つです。

自立のポイント
  • 経済的な自立は最低限確保しておく。
  • 精神的自立が何よりも大事。
  • 世間的な自立は無視してOK。

詳しく見ていきましょう。

 

経済的自立は最低限確保しておく

「自立=一人暮らし」ではないにしろ、自立するためには最低限自分の生活は自分の稼ぎで成り立たせなければなりません。

社会人になっても親からお小遣いをもらっている状態は、一人暮らしだろうが実家暮らしだろうが自立しているとは言えないでしょう。

大学生の中にはよく親から仕送りを貰って生活している人がいますが、それこそ「一人暮らししているけれど、自立できていない状態」です。

もちろんそれは1人ひとり事情があるので悪いことではありませんが、「自立」という観点から見れば「していない」となります。

ポイント

親から経済的な支援を受けている状態は、実家だろうが一人暮らしだろうが自立していない。

経済的自立のポイントは「経済的に自立しているかどうか」であり、自分の生活を自分の稼ぎで成り立たせている状態です。

実家暮らしだろうが一人暮らしだろうが、それと経済的自立には何の関係もありません。

経済的自立はあくまでも、「自分1人のお金で生活できるかどうか」が判断基準となります。

経済的自立を果たした状態

自分の生活を自分の稼ぎや資産で成り立たせている状態。

経済的な支援を受けている状態は、親に依存している状態です。

お金をたくさん稼いだり、一人暮らししなければならないわけではありませんが、自立したいなら最低限の経済的な余裕を確保しておきましょう。

 

精神的自立が何よりも大事

自立においては、精神的な自立が何よりも大事です。

精神的自立とはそのままの意味で、「精神が自立しているかどうか」で判断できます。

具体的には、以下のようなポイントですね。

精神的自立のポイント
  • 何事も自分で考えて行動しているか。
  • 他人に過度に依存していないか。
  • 自分の価値観や考えをしっかり持っているか。

この中で特に重要なのが、他人から自立しているかどうかという部分です。

実際、経済的に自立している人の中にも、他人から自立している人というのはおどろくほど少なかったりします。

たとえば、お金はあっても寂しくて毎日遊びまわり、常に誰かとつながっていないと落ち着かない人は、精神的に自立できていない人です。

ポイント

人間関係で大事なのは、数ではなくお互いの関係性。

精神的自立をするには、他人に依存することなく、一人で生きていける心の強さを持つことが不可欠です。

この観点から言えば、経済的自立をしていても、実家暮らしをしている人の中には精神的に自立できていない人もいます。

「寂しいから実家暮らしのほうがいい」「家に誰かいてほしい」という人は、精神的に自立できていないといえるでしょう。

でもそれは「一人暮らししなければ、精神的な自立ができない」と言う意味ではありません。

大切なのは、「他人がいなくても人生を楽しめるかどうか」です。

 

世間的な自立は無視してOK

最後は世間的な自立についてですが、これについては一切無視しておきましょう。

世間的自立は「世間から見て自立しているかどうか」で判断されるので、世間的な自立を果たそうとすると「自立=一人暮らし」という考えになってしまいます。

何度も言うように、世間一般では一人暮らしすることが自立することと思われているので、世間の目を気にすると「一人暮らし」は自立の絶対条件です。

世間的な自立を気にすると、「自立=一人暮らし」の呪縛から逃れられない。

ですが、ここまで読んだ人はわかると思いますが、本当の自立はそんなものではありません。

一人暮らしをしていなくても、経済的な自立を果たして精神的に自立していれば、一人の人間として立派に自立していると言えます。

他人からどう思われるか、世間からどう見られるかなんてものは、一切無視してOKです。

「いい歳して恥ずかしくないのか」と言う人は、日本の高度成長期にあった自立の概念にとらわれている古臭い人間に過ぎません。

現代は昔と比べてたくさん生き方の選択肢があり、自立するための方法もたくさんあります。

お金がないなら実家暮らしで、家族と助け合いながら暮らせばいい。

一人暮らししたくないなら、実家で自分のことは自分でしながら楽しく生きればいい。

自立とは「他人に依存していない状態」のことですが、それは実家暮らしでもできることです。

もちろん経済的な自立、精神的自立の2つを果たす必要はありますが、それは一人暮らししないと得られないものではありません。

世間体や他人の目なんか気にせず、自立の本質を果たした生き方をしていきましょう。

 

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【まとめ】自立とは経済的自立と精神的自立を果たした状態

今回の記事では「自立=一人暮らし」は勘違いである理由、「自立した状態とはどういう状態なのか」について詳しく解説してきました。

まとめは以下のとおりです。

今回の記事で解説してきたこと
  • 「自立=一人暮らし」が勘違いなのは、経済的な自立しか見ていないから。
  • 自立で一番大事なのは人間関係の自立、すなわち精神的な自立である。
  • 現代人は自立することに取り憑かれ、それにより生きづらさを感じている。
  • 本当に自立している状態とは、他人に依存していない状態。
  • 実家暮らしでも経済的自立と精神的な自立を果たせば、自立した人間と言える。

一人暮らしをしている人を見ると、世間からすれば「自立している人」のように見えるでしょう。

ですが、自立は一人暮らしをした状態ではなく、自分の生活を自分でお金で成り立たせ、他人に依存していない状態のことです。

つまり、「経済的な自立」「精神的な自立」の2つを果たした状態が、本当に自立した状態になります。

自立は一人暮らしで得られるものではありませんし、お金を稼いでるから自立しているわけでもありません。

世間体や他人の目を気にすると、「自立するには一人暮らししないといけない」と思い込んでしまいますが、それは間違いです。

自立に悩んでいる人は、一般論ではなく自分なりの自立を果たすことだけに集中していきましょう。

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1 個のコメント

  • この記事を最後まで読ませていただきました。自分は発達障害と軽度精神障害を抱えている35歳の男で実家に暮らしていますが最近親から『出ていけ』を言われているわけでもないのに勝手に妄想して親に対して『出て行ってほしいんだろ』を言ってしまって親から『なんでそんなことを言うのか』と言われてしまい自分自分を追い込んでしまっています。でもこの記事を読んで『自立=一人暮らし』ではないんだということが少し分かったような気がします。ですので来年から精神的に自立できるように頑張ろうと思いました。

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