最終更新日 2024年12月10日
仕事は人生の多くの時間を費やすものであり、どんな仕事をするかは真剣に考える必要があります。
仕事に不満を感じているとプライベートまで元気がなくなり、精神的にも病んでしまう人が少なくありません。
とくに仕事選びで多くの人が悩むのは、以下のような問題。
- 仕事はやりがいとお金、どっちで選べばいいのか。
- やりがいとお金は、どっちのほうが大事なのか。
「仕事はやりがいとお金のどっちが大事なのか」というのは、昔からよく取り上げられる話題です。
やりがいを優先して仕事をしたほうがいいのか、それともお金を稼ぐことを重視したほうがいいのか。

今回の記事では、やりがいのある仕事とお金のための仕事のそれぞれのメリットとデメリットを解説し、後悔しない仕事の選び方を紹介していきます。
今の仕事に不満を感じている人、やりがいかお金かで迷っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
やりがいのある仕事
まず第一に、「やりがいのある仕事」とはどんな仕事のことを指すのか。
やりがいのある仕事とは、一般的には人や社会の役に立つ仕事が当てはまります。

また、特定の職種ではなく「仕事内容が楽しい仕事」「他人から評価される仕事」「社会貢献につながる仕事」などがやりがいのある仕事だと言われたりもします。

今の仕事がつまらないと感じている場合、「やりがいのある仕事がしたい」と思う人は多く、「やりがえさえあれば多少給料が低くてもいい」という人も少なくありません。
そこでまずは、やりがいのある仕事のメリットとデメリットを詳しく見ていきます。
やりがいのある仕事のメリット
やりがいのある仕事のメリットは、お金を目的に働いている人と比べて精神的なストレスが少ないことです。
というのも、やりがいのある仕事をしていると、仕事内容から達成感や充実感を感じることができ、「自分は役に立っている」と実感できます。
仕事において「自分は役に立っている」という感覚は非常に重要であり、何の意味も意義も感じない仕事をしていると働くことに嫌気が差すのが人間です。

自分が働いている意味や、仕事をする意味に悩む人は、やりがいを感じられない仕事をしていることが多いです。
一方、やりがいのある仕事をしている人は、仕事に対してもっと前向きに取り組くことができます。

やりがいのある仕事は仕事そのものを楽しく感じるので、つらいことがあっても頑張って働くだけの情熱もあります。

もちろん、やりがいのある仕事にも多少のストレスがありますが、やりたくない仕事やお金のための仕事と比べると精神的な負担は少ないでしょう。
やりがいがある仕事のデメリット
やりがいのある仕事はストレスが少なく、楽しく働ける仕事である場合が多いです。
では、やりがいで仕事を選んだ場合のデメリットはあるのか。

不思議なことに、やりがいのある仕事はほかの職種や仕事と比べて、給料が低い傾向にあります。
たとえば、美容師や介護スタッフの平均年収は300万円前後、日本の平均年収が400万円前後なので大体100万円前後低い。
ほかにも、ゴミ収集員や保育士といった世の中に必要な仕事(エッセンシャルワーカー)ほど、給料が低いのが現実です。

現実的な問題として、お金は人生において大切なもの。
いくらやりがいのある仕事をしていても、お金がないと心が貧しくなってしまい、生活に充実感を感じることができなくなります。
「やりがいのある仕事さえできれば、貧乏な生活でも耐えられる!」という人ならいいですが、多くの人はそれなりにお金も欲しいのが本音です。

今後業界が変わる可能性もゼロではないにしろ、給料の低い仕事をやりがいだけで続けられる人は決して多くはないでしょう。
仕事はやりがいかお金かで悩む人の多くは、心で本当にやりたい仕事とお金の現実的な問題に悩まされているケースが多い。
もちろん、人によってどんな仕事にやりがいを感じるのかは異なるので、やりがいがありつつも給料も高い仕事に就ける人も少なからずいます。
ですが、やりがいのある仕事を選ぶのであれば平均年収より低くなることは覚悟しておきましょう。
お金のための仕事
次に、お金のための仕事について見ていきます。
お金、つまり給料がたくさんもらえる仕事としては、現代では金融系やIT業界が一般的です。
ほかにも、電気やガス、水道といった生活に必要なインフラを支える仕事は比較的給料が高い傾向にあります。
そしてもちろん、医者や看護師、大学の教授や不動産鑑定士といった専門職は紛れもなく高年収の職種です。

おそらくほとんどの人は「仕事は生活するためにするもの」と思っているように、今でも「給料」は仕事を選ぶ上で一番大事だと思われています。
では、お金のための仕事のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
お金のための仕事のメリット
まず、お金のための仕事からは、お金で買える幸せを感じられるというメリットがあります。
何度も言うように、お金は人生において大切なものです。
どれだけ綺麗ごとを言っていても、現実問題としてお金がなければ心が貧しくなっていきます。

お金があれば好きなものを食べたり、好きな場所に行き、好きなものを買い、好きなことができるため、人生の幸福度を高めることができます。
よく「人生はお金がすべてじゃない」と言われますが、お金がないと基本的な衣食住すら満足に満たせないのが事実です。

給料がいい仕事をしてお金を稼ぎ、稼いだお金で趣味や娯楽、人間関係などにお金を使って人生を楽しむ。
欲しいものがあった場合でも、「お金がなくて買えない」のと「買えるけど買わない」のでは精神的なストレスはまったく違います。
実際、多くの人が抱える悩みの上位には「お金」がランクインしており、「もう少しお金があれば」と思っている人が大多数です。
お金のための仕事を選ぶことで、こうしたお金に関するストレスをある程度減らすことができるでしょう。
お金のための仕事のデメリット
お金は人生の選択肢を増やし、幸福度を高めてくれるものです。
ですが、お金だけで仕事を選ぶと後悔することもあります。
どういうことかというと、給料が高い仕事には大まかに以下のような特徴があります。

もちろん、給料が高い仕事のすべてが上記に当てはまるわけではありません。
ですが、年収が高い仕事には重労働や精神的なストレスが大きいのも事実。
たとえば、プログラマーやエンジニアは能力があれば年収1000万円は目指せますが、長時間労働やサービス残業もかなり多いです。

給料が良い仕事にはそれだけの理由があり、やりがいのある仕事よりも重労働であることが多い。
お金だけを目的にして仕事を続けるのは、「人生はお金だ!」とハッキリ言える価値観がなければ難しいでしょう。
もし「お金のためならどんな仕事でもできる」というのであれば、キャバクラや風俗、ホストなどの仕事をすればいいだけの話です。
それができないというのは、あなたはお金のためだけに働くことができない人間である証です。
【やりがいかお金か】後悔しない仕事の選び方
ここまで見てきたように、やりがいで仕事を選んだ場合でも、お金で仕事を選んだ場合でも、どちらにもメリットとデメリットがあります。
では、メリットとデメリットを考慮した上で、どのように仕事を選べばいいのか。
以下では、やりがいかお金で迷ったときの、後悔しない仕事の選び方を紹介していきます。
- 人生の価値観から考える。
- 働き方から考える。
- 好きな仕事から考える。
人生の価値観から考える
やりがいかお金かで仕事を迷ったときは、人生の価値観から考えるのがおすすめです。
何度も言うように、やりがいとお金のどちらを重視して仕事を選んでも、どちらにもメリットとデメリットがあります。

お金が好きな人であれば、給料さえ良ければどんな仕事にも耐えられるでしょう。
一方、ストレスやメンタル、充実感や達成感といった部分を重視する人は、やりがいのある仕事をしたほうが満足度は高くなります。

仕事を選ぶときは、世間や他人の意見ではなく自分自身と向き合い、自分は人生で何に価値を置いているかを考えることが大事です。
自分の価値観に沿って仕事を選ぶことで、仕事に対する嫌悪感もなくなります。
多くの人が仕事で不満を抱えているのは、自分の価値観とは異なる仕事をしているから。

価値観と会っていない仕事をしていると、仕事が単なる「労働」になり、働くことも嫌になってしまいます。
やりがいかお金かで迷っている人は、自分は人生で何を重視するのか、何を優先して生きていくのか、自分の価値観について考えてみましょう。
働き方から考える
やりがいかお金かを考えるときは、働き方から考えるのも一つの手です。
たとえば、ゆっくりのんびり生きるのが好きな人もいれば、ガツガツ行動してたくさん仕事をすることが好きな人もいる。
ストレスフリーで気ままに働きたい人もいれば、ストレスがあってもお金さえ稼げれば問題ないという人もいる。

多少給料が少なくても、早く帰って自由な時間を過ごしたい人は残業がゼロの仕事を選ぶのいいでしょう。
一方、お金をたくさん稼ぎたいなら給料が高い仕事をするのがおすすめ。

働き方は精神的なストレスと結びついているため、自分に合った働き方をしていなければ仕事が苦痛に変わってしまいます。
仕事は「やりがい」か「お金か」以外にも、「働き方」といった観点からも考えなければなりません。
職種によってはフレックスタイム制などを導入している会社も多く、現代では働き方がどんどん多様になっています。
「自分はどういう働き方をしたいのか」といった観点から考えると、やりがいとお金のどちらを優先すべきかもハッキリしてくるでしょう。
好きな仕事から考える
当たり前の話ではありますが、「自分はその仕事が好きかどうか」も、仕事を選ぶ上では大切です。
たとえやりがいがあっても、その仕事が好きではなければ大きなストレスを感じることもあります。
給料が高い仕事がよくても、やりたくない仕事をしていればメンタルを病んでしまう。

しかし、ほとんど人は好きなことを仕事にはできないため、やりがいやお金といった観点から仕事を選んでいます。
ですが、「好きな仕事」がどんな仕事なのかを考えることで、やりがいとお金のどちらを優先すればいいかがわかることもあります。

「好きな仕事」と言われるとわからない人も多いですが、「どんな仕事ならやりたいか」と置き換えて考えるとわかりやすくなります。
ポイントとしては、プログラマーや看護師といった漠然とした職種を考えるのではなく、もっと具体的な理由を考えること。

好きな仕事を分解し、論理的に考えることで、仕事をやりがいかお金どっちを重視して選べばいいかがわかります。
自分が選ぶべき仕事は、自分がやりたい「好きな仕事」の中にあるのです。
【結論】仕事は長期的な幸福度を重視して選ぶ
ここまで「やりがいのある仕事」「お金のための仕事」について解説してきましたが、多くの人は「お金」よりも「やりがい」で仕事を選んだほうが後悔が少ないでしょう。
お金だけ稼げればいいという人でも、実際お金のためだけに働き続けるのはかなりストレスで、多くの人は数年で転職してしまいます。
たとえば男性ならホスト、女性なら風俗といった仕事をお金のためだけにやる人も少なからずいますが、ほとんどの人はすぐに辞めるか精神を病むことが多いです。

もちろん、完全に開き直って「自分はお金だけ稼げればいいんだ」というのであれば、それでも構いません。
ですが、少なくとも「やりがいかお金か」で迷うのであれば、最低限の生活費を稼げる仕事の範囲内で、やりがいのある仕事をしたほうが後悔は少なくなります。

その結果、給料は下がりましたが、最低限生活できるぐらいは稼ぐことができ、仕事に対するストレスは格段に減りました。
最終的にやりがいかお金のどっちを選ぶのかは自分次第ですが、仕事は人生の多くの時間を費やすものだからこそ、少しでも楽しく働けるほうを選ぶことをおすすめします。
手に職をつけるには転職するのもおすすめ
手に職をつけるためには、転職するのも選択肢のひとつとして考えておくのもいいでしょう。
そして、転職するときに大事なのが転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、エージェント(代理人)が求職者(自分)と企業の間に入り転職をサポートするサービスとなっています。
簡単に言うと、プロの転職アドバイザーが、自分に合った仕事を紹介してくれるサービスのことです。
転職エージェントでは、自分の強みや弱み、向いてる仕事や向いてない仕事などを担当者と真剣に話し合います。
手に職をつけたいと思っているのであれば、自分の強みや弱みを理解しておくのは大事なことです。
- 自分は何が好きなのか。
- どういう働き方がしたいのか。
- どのぐらい給料が欲しいのか。
- どういう作業はしたくないのか。
こうした部分がハッキリしていないと、どういう仕事で手に職をつければいいかがわからないでしょう。
転職をエージェントを利用することで、自分に向いてることの中から最適な仕事を教えてくれます。
もちろん自分の頭で考えるのも大切ですが、第三者のほうが冷静に判断してくれることも多く、自分の人生を考える上でも参考になるでしょう。
転職エージェントはたくさんありますが、その中でも特におすすめなのは「マイナビエージェント」です。
マイナビエージェントは、20代~30代の転職に強いのが特徴となっています。
ほかの転職エージェントと比べてサポートが手厚く、どんな相談にも親身になって話を聞いてると評判も高いです。
手に職をつけたい人、何をやればいいかわからないという人は、一度転職エージェントに相談してみましょう。
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【まとめ】迷ったときはやりがいで仕事を選ぼう
今回の記事のまとめは、以下のとおり。
- やりがいのある仕事のメリットは、精神的なストレスが少ないこと
- やりがいのある仕事のデメリットは、給料が低いこと
- お金のための仕事のメリットは、幸福度が高まること
- お金のための仕事のデメリットは、長時間&重労働の傾向があること
- やりがいかお金かで迷ったときは、働き方と自分の価値観から考えてみる
- 好きな仕事の「どんな部分が好きなのか?」を考えることで、やりがいとお金のどちらを優先すべきかがわかる
- 迷っているのであれば、やりがいのある仕事を選んだほうが後悔は少ない
仕事をやりがいとお金のどっちを選ぶかは、多くの人が悩んでいる問題です。
ですが、最終的にどちらを選ぶかは自分の価値観と望む働き方、そして長期的な幸福度を考えるのが大事です。
やりがいかお金かで迷うということは、少なからず「やりがいのある仕事がしたい」という気持ちがある証拠なので、やりがいで仕事を選んだほうが後悔は少ないでしょう。