最終更新日 2024年2月5日
こんにちは、竜崎(@ddd__web)です。
よく、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるべきだ」と言われることがあります。
これは要するに、現在の状況を短期的に改善するだけでは意味がなく、本当に問題を改善したいのであれば、長期的な視点を持って根本的な部分を改善しなければ意味がない、というものです。
たとえば、お金がない人にはお金をあげるのではなく、お金の稼ぎ方を教える。
お金に困っている人は、一時的にお金をもらうだけでは根本的な解決にはならず、長期的に見てもまったく本人のためにはなりません。
こうした意味のない手助けを避けるために、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるべき」という言葉がよく使われます。
ですが、お金に関して言えば、日本に住んでいて「お金がない」というのはほとんどの場合自己責任によるものであり、普通に仕事をしていれば生活するのは難しくありません。
にも関わらず、普通に生活するためのお金すらない人は「知識があるかないか」「スキルがあるかないか」という問題ではなく、根本的な個人のモチベーションの問題なのではないかと思います。
もちろん、家族環境や個々の事情によってお金がない人も少なからずいると思いますが、ここで焦点を当てるのは普通に生活ができるはずの大人たちです。
そうした人に対しては魚を与えても意味はなく、釣り方を教えても意味がありません。
というのも、必要なのは釣り竿を手にすることなのです。
今回の記事では、「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という言葉の間違いについて解説していきます。
興味がある人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
魚を与えても意味がない
「魚を与える」という言葉は、簡単に言えば「欲しいものをあげる」という意味です。
お腹が減っている人に食べ物をあげる、お金に困っている人にお金をあげる、何かしらの情報が欲しい人に情報を与える。
こうした行為はただ相手が求めているものをあげるだけの行為であり、短期的には意味があっても長期的には本人のためになりません。
お腹が減っているなら自分で食べ物を買えるようになる、お金に困っているなら自分でお金を稼げるようになる、情報が欲しいなら自分で情報を調べられるようになる。
他人から魚を与えられている状態では、その他人がいなくなったら生きていけなくなります。
つまり、魚を与えられている状態は、他人に生殺与奪の権を握られている状態なのです。
人生は他人に依存するほど、生き方を自分で選ぶことができなくなります。
他人と一切かかわらずに生きていくのは不可能ですが、他人に依存しながら生きていくのはリスクが高い生き方です。
だからこそ、他人から魚を与えてもらうのではなく、自分で魚の釣り方を学ぶ必要があります。
ですが、現実の社会では魚の釣り方を学んでも根本的な解決にはなりません。
魚の釣り方を教えても意味がない
現代では生き方や人生を考える上で、スキルや知識といった部分に焦点を当てられることが多いですが、これこそ「魚の釣り方を学ぶ」考え方です。
スキルや知識を持っていればいるほど、社会の中で生きるのに役立ちます。
専門的なスキルや知識だけではなく、ちょっと他人よりうまくできることがあるだけで、普通に生活してお金を稼いで生きていくことも可能です。
これが「魚の釣り方を学べ=スキルや知識を身につけろ」と言われる所以でもあります。
ですが、さきほど言ったように、現実の社会では魚の釣り方を学んでも根本的な解決にはなりません。
というのも、それなりの大人でお金がないと嘆いている人の多くは、スキルや知識が不足しているからお金に困っているわけではないからです。
普通に学校を卒業して就職していれば、社会の中で生きていくための際知恵源のスキルや知識は身についているはずです。
にもかかわらず、多くの大人はお金がないと嘆いています。
それはつまり、
魚を与えるのは意味がない。けれど魚の釣り方を学んでもあまり意味はない。
ということです。
では、現実の社会で生きていくためにはどうすればいいのか。
それは「釣り竿」を手に入れることです。
必要なのは釣り竿を手にすること
魚を釣る(お金を稼ぐ)ためには、最低限の魚の釣り方(スキルや知識)を学ぶ必要があります。
ですが、いくら魚の釣り方を学んでも、肝心の「釣り竿」がなければ意味がありません。
ここでいう釣り竿というのは、人生のモチベーションのことであり、魚を釣ろうとする意思そのものです。
魚を釣ろうとしなければ魚の釣り方も学びませんし、釣り竿すら手に入れようとしません。
現代の日本でお金がない人というのは、人生に対するモチベーションが低くなっています。
もちろん、お金が人生のすべてではありませんが、人生のモチベーションが低い人には、魚の釣り方を教えても、実際に釣ろうとしません。
だからこそ、やればできることでもめんどうくさがってやらず、魚をただ貪り食べるだけの大人が多くなっています。
つまり、魚を与えても意味がなく、釣り方を教えても意味がなく、必要なのは釣り竿(モチベーション)を手にすることです。
釣り竿がないと意味がない
魚を釣るにしろお金を稼ぐにしろ、何か目的がある場合はその目的に適した知識が最低限必要となります。
魚を釣るのであれば釣り方であり、お金を稼ぎたいのであれば稼ぎ方です。
ですが、多くの人たちは魚の釣り方やお金の稼ぎ方を知っただけで、自分もすぐに魚を釣ったりお金を稼げると勘違いしています。
釣り方さえ知っていれば、いくらでも釣ることができると思い込んでいるのです。
でも、現実はそう甘くありません。
ギターが上手くなりたくてプロから練習方法を教えてもらっても、プロになるほどの腕前を身につけられるとは限らない。
スポーツの練習方法や国家資格の勉強方法、ダイエットや筋トレといったものまで、効率的で効果的な方法を知っていたとしても、結果が出るとは限りません。
魚を釣るにしろお金を稼ぐにしろ、何かしらの目的を達成するためには、釣り竿(モチベーション)が必要不可欠です。
必要なのは釣り竿の作り方と使い方
「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」のは、人生に対してモチベーションが低い人には意味がありません。
必要なのは釣り竿そのものであり、人生を良くしようとするモチベーションです。
では、その釣り竿とやらはどこで手に入れることができるのか。
それは自分の精神面、つまりメンタルを鍛えることで手に入れられます。
どんな行動を起こすにしろ、もっとも重要になるのは行動を起こす本人のメンタルであり、メンタルが安定していなければ何をしてもうまくいきません。
状況や環境を変えたいのであれば、自発的に行動を起こすだけの勇気とモチベーションが必要です。
結局のところ、お金に困っている人とそこまで困っていない人の違いは、人生に対するモチベーションが高いか低いかに過ぎません。
そして人生のモチベーションは人に教えられてどうにかなるものではなく、自分でメンタルを鍛えてモチベーションを上げるしか方法がありません。
メンタルを鍛えるにはどうすればいいか
人生に対するモチベーションとは、失敗や挫折を恐れない勇気と意欲を持ち、人生は自分の行動次第で変えられると信じ、向上心と好奇心を常に持っている心のことです。
そうしたモチベーションを持っている人は、スキルや知識を最大限活用することができ、実際に魚の釣り方を利用し、釣り竿を使ってたくさんの魚を釣ることができます。
釣り竿を持たない人が魚の釣り方を知っていても、ただの宝の持ち腐れであり、豚に真珠であり、馬に念仏です。
人生のモチベーションは毎日の生活習慣によって決まり、メンタルを鍛えてモチベーションを高めるには、まず生活を整えるのが効果的になります。
たとえば、
- 睡眠時間を7時間以上取る。
- タンパク質中心の食生活を心がける。
- 意識的に歩くようにする。
- 運動や筋トレをする。
などですね。
睡眠時間が短いと疲れが取れず、メンタル面が不安定になりがちです。
食事も炭水化物や甘いものなど急激に血糖値が上がるものを食べると、血糖値スパイクが起こって眠気や疲労を感じるようになります。
そして、運動不足になると無気力状態になり、人生を良くしようとするモチベーションはまず湧いてきません。
こうした基本的な生活習慣を整えることが、メンタルを鍛えることにつながり、人生のモチベーションも高まっていきます。
モチベーションさえ高くなれば、自分の知識やスキルを活用して魚を釣るようになり、自分で魚を手に入れることができるようになるでしょう。
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まとめ:魚を手にするのは釣り方ではなく釣り竿を持っているかどうか
今回の記事では、「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という言葉の間違いについて解説してきました。
まとめは以下のとおり。
- 魚を与えられるだけでは意味がない。
- 魚の釣り方を学ぶだけでも意味がない。
- 釣り竿(モチベーション)を手に入れないと意味がない。
- 人生に対するモチベーションはメンタルを鍛えることで得られる。
- メンタルを鍛えるには、基本的な生活習慣を整えるのが効果的。
魚を与えるだけでは相手のためにならず、自分で釣る方法を教えることが大事と言われてますが、社会の中で生きるにはそれだけでは足りません。
魚を釣る方法を知っていても、そもそも人生に対するモチベーションが低ければ魚を釣ろう(お金を稼ごう)とはしないので、釣り方を知っていても意味がないのです。
大事なのは魚を釣るための釣り竿(モチベーション)を手にすること。
そして人生を生きるため、お金を稼ぐために必要なのは安定したメンタルです。
メンタルを鍛え、精神的に安定した状態になれば、釣り竿を使ってたくさんの魚を釣ることができるでしょう。
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