最終更新日 2024年12月17日
今は人生100年時代とも言われていますが、人生で焦りを感じている人は少なくありません。
10代の頃はそんなこと考えることがなくても、20代半ばや30代、40代にもなれば、少しずつ人生に焦りを感じてくることがあります。
- 自分は人生で何かしたのだろうか。
- このまま変わらない毎日が続いていくのか。
- 友達も恋人もいなくて大丈夫なのか。
とくに平凡で代り映えのない毎日を送っていると、こうした言いようのない不安や焦りに苛まれることがあります。
実際、人生に対する焦りほど人を悩ますものはありません。
仕事にしろ恋愛にしろ人間関係にしろ、ふとした時に「このままでいいのだろうか?」と考えることもあるでしょう。
結論から言うと、人生の焦りの正体は「不安」であり、人は「わからない」からこそ人生に焦りを感じてしまうのです。
今回の記事では、人生の焦りを解消する方法を紹介していきます。
人生に焦りを感じている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
人生の焦りの正体は「不安」
おそらく多くの人が人生に焦りを感じる瞬間は、仕事と結婚、そしてお金に対してです。
今の仕事に対して不満がある人、お金や貯金があまりない人、恋人がいない人や世間で言わている結婚適齢期に近づいている人は、「どうにかしないと」と人生に焦りを感じます。
そこでまずは、人生の焦りの正体の「不安」について詳しく見ていきましょう。
不安は未来を考えることから始まる
たとえば、仕事に焦りを感じている人は「このまま続けていて大丈夫なのか?」と考えている人が多いです。
将来的にAIに仕事が奪われると言われたり、何のスキルも積み上がらない仕事を毎日繰り返しているだけで、自分も何かしらのスキルや能力を身につけたほうがいいのではないか、と不安になります。
恋愛にしても、30代にもなればそろそろ結婚しなきゃ相手がいなくなると思い、この先の人生を1人で生きていくことに不安を感じ始めます。
若い頃は1人でも平気だと思っていた人も、歳をとって周りが結婚して家庭や子供を持ちはじめると、次第に言い様のない焦りを感じはじめる人も少なくありません。
「自分は本当にこのままでいいのだろうか」こうした不安を感じたことがある人も多いでしょう。
仕事も恋愛も、焦りを感じる背景には「不安」が存在し、不安な感情は「未来」を考えることから生まれます。
つまり、人はわからないことに不安を感じ、その不安が人生の焦りを引き起こすのです。
未来は「わからない」のが性質であり、言い換えると、未来と不安はコインの表と裏のような関係性です。
未来について考えれば考えるほど、不安の感情が湧き、人生の焦りも大きくなっていきます。
ただ不安になるのは無意味
実際、人生に対して焦りを感じるのは悪いことではありません。
焦りは行動を起こす原動力になることもあり、「このままじゃいけない」と自分を奮い立たせることで、行動を変えて自分を変える人もいます。
大抵の人はふとした時に人生に焦りを感じたとしても、見て見ぬふりをし、自分を誤魔化しながらいつもの日常の中へと戻っていきます。
「いつか変わるときがくる」「なんとかなる」と思いながら、人生の警告を表す焦燥感をかき消してしまう。
そして気づいたときには手遅れになっている。
人生は思っているよりも短いというのは真理です。
「まだ大丈夫」と思っているうちに歳を重ね、次第に「もう遅い」という思考に変わっていきます。
不安はただ感じているだけでは意味がなく、不安を消すために行動しなければ人生の焦りも消えません。
人生の焦りをなくすには、「不安になるから考えない」のではなく、不安を受け入れた上で「じゃあどうするか?」をしっかり考えなければなりません。
不安と焦りを味方にする
今の時代では、不安と焦りは悪者扱いされています。
「不安になることはありません」「焦らなくても大丈夫ですよ」という言葉がSNS上でもたくさん飛び交っています。
さきほども述べたように、不安と焦りは人生を変えるきっかけになります。
大事なのは、不安の感情をどう使うかです。
不安と焦りを原動力にし、今までの自分から脱皮するためのきっかけにする。
実際、人が本当に変わる瞬間というのは、人生に対して危機感を感じる瞬間です。
「このままの人生ではダメだ」という危機感を強く感じるほど、人生に対する焦りが大きければ大きいほど、その感情は人生を大きく変える原動力になります。
口だけでダイエットしたいと言っていても何も変わらず、結婚式や水着になるというイベントがあることで危機感を感じ、強い意思でダイエットできる。
不安は人生の焦りと危機感を感じさせ、不安を味方にすることで人生はより良いほうへと変わっていきます。
不安や焦りから目を逸らさない
大事なことなので何度も言いますが、不安と焦りといったネガティブな感情は、人生をより良く生きるきっかけになります。
一人が好きでも孤独感に負けそうになるときもあり、ふとした時に他人と自分を比較して焦りを感じるときもあります。
将来のことを考えて眠れなくなる日だってもちろんありますし、「このままでいいのか」と一日中考える日もあります。
でも、それもすべて含めて人生です。
不安を抱えていない人はいませんし、悩みが一切ない人だっていません。
不安になることを怖がらず、人生の焦りから目を逸らさない。
不安や焦りは自分が自分自身に送っているシグナルであり、「自分の人生を変えるタイミングは今ですよ」と教えてくれているかもしれない。
人生の焦りを感じているときは、ただ焦ったり不安になるのではなく、自分の未来のために行動してみてください。
人生に焦りを感じたときにやるべきこと
人生に焦りを感じるのは、「先のことはわからない」という不安が原因です。
それなら、人生の焦りを取り除くために必要なのは、不安を少しでも解消すること。
ここからは、人生に焦りを感じたときにやるべきことを紹介していきます。
- なりたい自分をイメージする
- 自分で稼ぐ力をつける
- 今できることに集中する
- 他人との比較をやめる
なりたい自分をイメージする
人生に焦りを感じているときは、なりたい自分をイメージするのがおすすめです。
焦りを感じているということは、今の自分や人生に納得できていないという意味でもあり、不満の感情が焦りとして表れている状態でもあります。
そこでまずは、将来のなりたい自分をイメージし、その自分になるために必要な行動をとっていく。
- お金をたくさん稼いでいたい→高年収の仕事に転職、自分で稼ぐ力をつける
- 結婚して幸せな家庭を持ちたい→自分磨きや、マッチングアプリ、結婚相談所に行く
- 楽しい人間関係を持ちたい→SNSやコミュニティなどに参加する
- 好きなことをして生きたい→興味があることを片っ端からやる
人生に焦りを感じている原因の「不安」を分解し、不安を解消するために必要な行動をとる。
さまざまな場で「人生を変えるには行動するしかない」と言われ、すでに嫌気が差している人もいるかもしれませんが、どれだけ文句を言おうとも、人生の焦りを取り除くには行動するしかないありません。
行動しなければもっと人生に焦りを感じ、不安を抱き続けながら生きていくことになります。
その気持ちをガソリンにし、なりたい自分に近づくための行動をとる。
そうすれば、少しずつ人生の焦りはなくなっていくはずです。
自分で稼ぐ力をつける
人生に焦りを感じるのは不安が原因ですが、その不安の多くは「お金」に起因している人が大多数です。
- 「全然貯金ができず、毎月の生活費もカツカツ」
- 「老後の生活のためのお金は足りるのか」
- 「もし仕事を辞めることになったらどうしよう」
人の将来に対する不安の多くはお金に関するものであり、貯金が少なかったり、お金がない人は将来に対する不安が強くなります。
今は安定している仕事に就いていたとしても、この先何十年も同じ職場で働き続けられるのかと不安になる人もいるでしょう。
そうした「お金」に関する不安を抱えているのであれば、自分で稼ぐ力をつける必要があります。
何かひとつでも、他人よりうまくできる「ちょっとした専門スキル」を持つだけでいいのです。
動画編集やプログラミングでも、ハンドメイドやせどりでも、ヨガや筋トレでも、歌や写真でも、自分の好きなことであれば何でもいいので専門スキルを持つ。
そして、その専門スキルを活かして副業として小さく始めてみる。
「そんなものではお金にならない」ということでも、少しでも悩んでいる少数のニーズがあれば、お金を稼ぐのは難しいことではありません。
お金に関する不安は、会社に生殺与奪の権を握られているからです。
でも、万が一のときは自分でもお金を稼げるスキルがあるというのは、お金に関する不安を大幅に減らしてくれます。
お金の不安が少しでも減れば、人生の焦りも今よりは和らぐでしょう。
今できることに集中する
人生の焦りを感じている人の中には、実際には焦る必要がない人もいます。
普通に仕事をしてそれなりの給料を貰い、友達や恋人との関係も悪くなく、将来にそこまで不安があるわけではないが、なぜか人生に焦りを感じている。
その場合は、無理に何かをするよりも、今できることに集中するのがおすすめです。
実際、「不安の99%は起こらない」と言われるように、人生の焦りも杞憂に過ぎないことが多いです。
本当は何もない平凡な日々を送れることが幸せなのですが、何もない日々だからこそ人生に焦りを感じることもあります。
その場合は、今自分の目の前にあること、今できることに集中することで、人生の焦りが消えるケースもあります。
目の前の仕事や今ある人間関係を大事にし、日々を噛みしめながら生きることができれば、人生に焦りを感じることも漠然な不安に飲み込まれることも減るでしょう。
しゃれた言い方をすると、「マインドフルネス的に生きる」ということ。
人生の焦りの原因を考えてもわからない場合は、必要なのは「行動」ではなく「今の幸せに気づく」ことです。
他人との比較をやめる
他人の人生と自分の比較をすることは、人生で焦りを感じる要因にもなります。
そもそも何かと比較しなければ、自分の人生の良し悪しはわからないため、焦るという感情すら湧かないものです。
他人との比較をやめれば、比較する対象がなくなるので人生に焦ることもなくなります。
ですが、他人と比較しないというのは「言うは易く行うは難し」です。
人はどうしても自分と他人を比較してしまうもので、現代ではとくにSNSなどで他人の人生や生活が可視化されているため、自分の人生と比べがちになります。
- 「あの人は自分と比べてあんなに楽しそうに生きている」
- 「あの人はお金もあるし結婚もしているし幸せそうだ」
他人との比較は時に競争意識を促進し、努力するためのエネルギーになることもありますが、人生に焦りを感じてしまうのであればやめたほうが賢明です。
他人との比較をやめるためには、さきほど述べた「なりたい自分をイメージ」し、自分の価値観をハッキリ持つことが大事です。
他人の人生はしょせん他人の価値観によってつくられている人生なので、自分の価値観をハッキリ持てば、他人のことは気にならなくなり、自分の人生を生きることに集中できます。
また、「他人と比較しない方法」については、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
まとめ
今回の記事のまとめは、以下のとおり。
- 人生の焦りの正体は不安。
- 不安や焦りは人生を変えるきっかけになる。
- なりたい自分に向かって行動することで焦りは消えていく。
- 将来の不安の多くはお金、自分で稼ぐ力をつけるのが大事。
- 今できることに集中することで、焦る必要がないことに気づく。
- 他人との比較をやめれば、比べるものがないので焦ることもなくなる。
人生に焦りを感じるのは悪いことではありませんが、焦りや不安を感じていながらも何も行動しないのは良くありません。
人生の焦りのほとんどの原因は、将来に対して何からしらの不安があるからですが、不安はすべて排除できなくても、行動次第で和らげることができます。
なりたい自分をイメージし、他人との比較ではなく自分の価値観に従い、自分に必要な行動をとれば、人生の焦りはなくなっていきます。
20代でも30代でも、40代や50代でも人生に焦りを感じたからといって、何も諦める必要はありません。
自分にできることを一つずつやっていけば、焦りは不安は必ず小さくなります。
漠然と人生に焦るのではなく、原因を把握し、今の自分に必要なことをやっていきましょう。