【他人と比較しない方法】幸せになるための思考の切り替え方。

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最終更新日 2024年12月13日

社会ではよく「自分の頭で考えることが大事」と言われています。

これは他人の意見や考えに従うのではなく、何事も自分の頭で考え、自分の意見を持つという意味です。

竜崎
たとえば、仕事の選択にしても他人に「この仕事は給料も高いし、将来性もあるし、安定もしてるからおすすめだよ」と言われ、そのまま何も考えずにその仕事に就くのは、自分の頭で考えていません。

趣味や恋人、休日の過ごし方から毎日の生活習慣といった部分でも、他人の考えや意見に従って決めるのは、自分の頭で考えることを放棄し、楽な選択肢に飛びついているだけです。

最近はSNSなどで他人のライフスタイルが目に見えるようになっているため、他人と自分を比較し、自分の頭で考えることが困難になっています。

他人の趣味と自分の趣味、他人の恋人と自分の恋人、他人の休日と自分の休日、他人の生活習慣と自分の生活習慣。

現代社会では比べなくてもいい部分においても、他人と自分という枠組みの中で物事を考えてしまう。

そこで今回の記事では、他人と比較しない方法について解説していきます。

つい他人と比較してしまう人、比較することで落ち込んだり嫌な気持ちになってしまう人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

他人と比較してしまうのはなぜか

他人と比較しない方法の前に、まず「なぜ他人と比較してしまうのか」の根本的な原因について理解しておきましょう。

他人と比較するのは人間の心理傾向として当たり前のことですが、現代社会ではその傾向がかなり強まっています。

竜崎
ですが、原因を知っておけば対処法も理解できるため、まずは原因を知るのが大切です。

他人と比較してしまう原因は、主に以下の3つがあります。

  • 社会的な環境の影響
  • 「普通」という思い込み
  • 自分の価値が実感できない

 

社会的な環境が比較を引き起こす

他人と比較してしまうもっとも大きな要因は、社会的な環境にあります。

現代社会では、幼少期から周囲の評価や競争にさらされているため、他人との比較が日常化しているのが現実です。

とくに学校や職場では、成績や業績などで競い合うことが多く、「○○よりテストの点数が良かった」「○○より仕事ができる」といった光景は頻繁に目にするでしょう。

他人と比較する社会

学校や職場といった社会の中では、すでに他人との比較が日常茶飯事になっていて、比較しないことのほうが少なくなっています。

さらに、SNSの登場によって友達や知り合いとの距離感が近くなり、他人の生活や環境が可視化されることで、より一層他人と自分を比較する機会が増えました。

SNSばかり見ていると、誰々がいくら稼いでいるだとか、友達が恋人と幸せそうだとか、同僚が充実した休日を送っているだとか、そんなことばかり目についてしまいます。

竜崎
頭では他人と比較しても意味はない、自分の人生に集中すべきとわかっていたとしても、私たちは中々そのようには生きられません。

幼少期から他人との競争が刷り込まれている頭では、他人と比較せずに生きることは難しいのが事実です。

現代の社会環境の中では、他人の存在を一切消すことはできませんが、それが他人と比較しまうことにつながります。

 

「普通」という思い込み

他人と比較してしまうのは社会的な環境が大きな意味を持っていますが、他人との比較は自分の外側ではなく自分の内面に問題があるケースもあります。

それが、自分の中にある「劣等感」です。

竜崎
劣等感は「うまくできない自分」に対する感情ですが、劣等を感じている時点ですでに他人との比較ははじまっています。

考えみるとわかるように、自分の劣等を感じるには何かと比較する必要があります。

できる・できない、優れている・劣っているを判断するための物差しがなければ、自分はどうなのか判断できません。

つまり、劣等感があるから比較するのではなく、他人と比較するから劣等感を感じるのです。

他人と比較して劣等感を感じる

そして、他人と比較して劣等を感じるという現象の根本には、「普通」という思い込みが存在します。

たとえば、「普通はできる」「普通は○○」といった思い込みが頭に中にあると、その「普通」と自分を比較して劣等感を感じるのです。

「普通」という言葉は「常識」とも言い換えられますが、普通や常識といった物差しをたくさん持っている人ほど、他人と比較してしまいます。

普通という思い込み

アドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーは、「劣等感は悪いものではなく、劣等感を解消するための行動が悪いことになることがある」と述べています。

ですが、他人と比較して苦しんでしまう人にとっては、劣等感を感じた瞬間に負けなのです。

 

自分の価値を測ろうとしている

自分の価値がわからない人は、他人と比較することで自分の価値を測ろうとします。

たとえば、「他人と比べて自分は恵まれている」と自分よりも下にいる人を見つけて、自分は価値があると思い込む。

また、さきほどの劣等感がこじれたケースとして、他人よりも劣っていることを認めたくないと思い、必要以上に他人と比較して自分の価値を実感しようとする。

竜崎
自分で自分を認められない、自己肯定感が低い人は、自分の内側では解決できない問題を、自分の外側で解決しようとします。
自分の価値を他人との比較で測る

ですが、自分の価値は自分でつけるものであって、他人と比べてどうかというものではありません。

他人は他人の価値観で生きていて、自分も自分の価値観で生きているので、価値観が違う世界線の他人と比べても、自分に価値があることにはならないのです。

他人との比較で自分の価値を実感できたとしても、この先もことあるごとに他人と比較して自分の価値を確かめるのは精神的にも良くないでしょう。

自分の価値

劣等感もそうですが、他人と比較してしまうのは「自分に自信がない」ことが大きな原因です。

自分に自信があれば他人と比較することなく自分の人生を生きていけるので、他人に振り回されることもなくなります。

自己肯定感が低い人、自分の価値を実感できていない人は、他人と比較して自己肯定、自分の価値を実感するのではなく、自分に自信を持つのが効果的な対策です。

 

今すぐできる他人と比較しない方法

他人と比較してしまうのは、社会的な環境だったり自分の内面の問題だったり、さまざまなことが原因です。

竜崎
しかし、原因はどんなことであれ、他人と比較しない方法は意外と単純だったりします。

今すぐできる他人と比較しない方法は、以下の3つ。

  • 自分の価値観をちきんと持つ
  • 地球に自分ひとりだと考える
  • 自分に必要かどうか考える

 

自分の価値観をきちんと持つ

他人と比較するのがダメだとよく言われるのは、1人ひとりの趣味や嗜好、感性や価値観、性格や生き方といったものが異なっているからです。

竜崎
私たちは「人間」という生物種においては同類かもしれませんが、「1人の人間」として捉えれば1人ひとりまったく別人です。

にも関わらず、他人と自分を比較するというのは、野球選手とサッカー選手のどちらが優れているかを比較しているようなもので、まったく意味がありません。

他人は必ず自分が持っていないものを持っているもので、人は1人ひとり生き方が違うのだから、それまでの人生で手にしてきたものも当然違います。

他人と比較してしまうと、否が応でも、他人が持っていて自分が持っていないものに目が向いてしまいます。

自分の価値観がない状態

自分の人生には必要ないものであっても、抑えきれない羨望によって、あたかもそれを手にすれば今よりも充実した生活が送れると思い込んでしまう。

そこから逃れるには、自分の価値観をきちんと持たなければなりません。

自分の価値観がハッキリしていれば、他人と比較するのかどれだけ意味のないことなのかがわかり、バカバカしくなって比較するのをやめるはずです。

自分の価値観をハッキリさせる

マイクロソフトの創業者である、ビル・ゲイツもこう言っています。

自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ。

自分の価値観をきちんと持つことで、他人と比較するクセが少しずつなくなっていくでしょう。

 

地球に自分ひとりだと考える

他人と比較する心理の中には、他人より良く思われたいという気持ちがあります。

あれこれ物欲が刺激され、たくさん物を買い漁ってしまうのも、他人と自分を比較して「自分はこんなに色々なものを持っている」「こんな高価なものを持っている」と自分の価値を実感するための行為のことも少なくありません。

竜崎
もちろん、本当に必要で物を買うケースもありますが、多くの人たちが好きで買っていると思っている物のほとんどは、実際には他人の存在があるからこそ買っています。

つまり、本当は自分の人生には必要ないものを、他人との比較で考えて購入してしまっているのです。

ですが、こうした他人との比較は、いたって単純な質問を自分にするだけで解決できます。

「もし、この世に自分だけしか存在していないとしたら、あなたは今欲しいと思っているものを購入するだろうか?」

この問いの答えがYESなのであれば、それは自分の人生に必要なものです。

逆にNOであるならば、それは自分の人生には必要ないものであり、他人と自分を比較して物欲が刺激されています。

地球に自分ひとりだと考える

他人と比較しないためには、他人軸ではなく自分軸で考えなければなりません。

「他人はこうだから、自分もそうする」というのは他人軸、つまり他人と比較しながらで生きている状態です。

他人と比較しないためにも、普段から「もし地球に自分ひとりしかいなかったら?」と考えるクセを持ってみましょう。

 

自分に必要かどうか考える

さきほど述べたように、自分が今求めているものが、本当に自分の人生に必要だとは限りません。

それは他人との比較の上で生じた欲求かもしれないし、ただ他人を羨ましく思って生まれた物欲かもしれない。

竜崎
言うまでもなく、他人との比較で欲しくなったものを手にしても、本当に必要なものがズレているので意味がありません。

自分の生活や人生に必要のないものを持つのは、サイズの合っていないスーツを着ているようなものであり、それらは自分の人生をみずぼらしくします。

本当に必要なもの

イソップ童話の中には、有名な「酸っぱいブドウ」という話があります。

高い木についているブドウをキツネが取ろうとするが、自分のジャンプ力では届かないからと、「あのブドウは酸っぱくてマズイに決まってる」と負け惜しみを述べて去っていくお話です。

この話の教訓は、「自分の実力のなさを認める」ではなく「はじめからブドウなんて欲しがらない」ということ。

つまり、他人が欲しがっているものに飛びつくのではなく、自分の頭で考え、自分の人生に必要ないと思ったものは欲しがらない。

他人のものを欲しがらない

最初から競走社会に参加しなければ、自分自身に劣等感を感じることもなく、他人と比較することもなくなります。

他人と比較して落ち込む人も多いですが、そんなこと気にする必要はありません。

竜崎
私たちは本当に自分に必要なものだけを追い求めればいいのです。

他人と比較してしまうのは、他人が持っているものに目が向くことからはじまります。

学歴、年収、外見、人脈、スキルなど、他人が持っているからといって自分に必要なければ比較自体が無意味です。

何事も自分にとって必要かどうか考えることが、他人と比較しない生き方の第一歩となります。

 

【まとめ】

今回の記事のまとめは、以下のとおり。

今回の記事のまとめ
  • 社会的な環境が他人との比較を起こす。
  • 「普通」という思い込みがあると他人と比較しがち。
  • 他人と比較して自分の価値を実感しようとしている。
  • 自分の価値観を持てば、他人と比較するのが意味のないことだとわかる。
  • 他人と比較していると気づいたときは「地球上に自分ひとり」だと考える。
  • 本当に自分の人生に必要なもの以外は必要ない。

他人と比較してしまうのは社会的な環境、「普通」という思い込み、自分の価値が実感できていないなどが原因です。

現代社会の中では、SNSによって他人の生活が身近に感じられ、それによって他人と比較する機会が格段に増えています。

竜崎
そうした社会の中では、自分の価値観を持っていない人は、常に他人と自分を比較して自分の人生を考えてしまいます。

他人と比較しないためには、自分の人生に必要なものを、自分の価値観に照らして判断しなければなりません。

価値観がハッキリしている人は、他人の物を欲しがったり羨ましがったりしないため、他人と比較することがどれだけ意味のないことなのか理解しています。

自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ。

自分の人生をしっかり生きるためにも、他人と比較せずに、自分の価値観に従って生きていきましょう。

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