最終更新日 2024年12月12日
現代は「人生100年時代」とも言われ、誰もが長生きをする時代ですが、100年続く長い人生が逆に重荷になることあります。
実際、毎日楽しいことがないと感じ、退屈な毎日にうんざりしながら生きている人も少なくありません。
- 毎日働き、家に帰ってきても大してやることがない。
- 休みの日にこれといってやりたいことはないし、出かけるのもめんどくさい。
こう思っている人は少なくなく、多くの人が退屈な人生で心が満たされていません。
しかし、退屈な人生を変えるのはそれほど難しくはなく、自分次第で今すぐ退屈な状態から抜け出すことができます。
今回の記事では、退屈な人生を変え、心を満たす方法について解説していきます。
退屈な人生から抜け出せるかどうかは自分次第ですが、今回の記事の内容を理解すれば退屈とは無縁になれるはずです。
退屈な人生を変えたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
なぜ退屈な人生だと感じるのか
退屈な人生を変える方法を紹介する前に、まずは「暇」と「退屈」の違いを理解することが大事です。
退屈な人生を変えるには「なぜ退屈を感じるのか」「退屈とはどういう状態のことなのか」を理解しなければなりません。
やることがあっても退屈は感じる
まず結論から言うと、暇というのは「時間を持て余している状態のこと」を指し、退屈というのは「やることがあるけどつまらないと感じている状態のこと」を言います。
たとえば、何をしてもいいけど何もすることがない状態は「暇」、仕事をしたり遊んだりしているのにつまらないと感じている状態は「退屈」ということです。
上記の定義から考えると、暇な時間をは誰にでも存在します。
仕事が終わって家に帰り、ご飯を食べたりお風呂に入ったりして余った時間、何をしてもいい余暇の時間、それこそが「暇な状態」です。
暇な状態は決して悪いものではなく、暇を埋めるために人はゲームをしたり読書をしたり、友達や恋人と連絡をとったり遊びに出かけたりします。
暇は「時間を持て余している状態」なので、やりたいことがあればすぐ暇な状態から脱出できるで状態です。
しかし、退屈の場合はそうはいきません。
さきほども言ったように、退屈というのは「やることがあるけど、つまらなさを感じている状態のこと」です。
仕事や趣味、娯楽や遊びなどで表面上は忙しく過ごしていても、そこにつまらなさを感じていれば「退屈な状態」になる。
退屈は複雑な要因が絡み合って感じるものであり、ゆえに退屈は人生において非常に難しい問題なのです。
人間にとってもっとも苦痛なのは退屈
退屈は時間を持て余している状態の「暇」とは違うので、どれだけ予定を詰め込んでも根本的な退屈さを解消することはできません。
退屈な人生を変えるために色々な趣味や娯楽に手を出しても、心がつまらないと感じていれば、退屈な毎日から抜け出すことはできないのです。
実際、人間にとってもっとも苦痛なのは、友達が少ないことでも、お金がないことでも、恋愛ができないことではなく、退屈な人生を生きることです。
退屈は複雑な要因が絡み合って感じる状態なため、やりたいことをやっていても退屈を感じている人もたくさんいます。
周りから見れば多忙で退屈しなさそうな毎日を送っている人でも、本人は人生に退屈を感じていることもあります。
退屈な人生を送っていると思っている人は、実際には「状況」ではなく「心」が退屈している状態かもしれません。
心が退屈している状態では何をやっても満たされず、つまらない人生を生きることになってしまいます。
退屈を感じるのは「心」の問題
フランスの哲学者であるパスカルをはじめ、ラッセルやハイデガーといった哲学者たちは、「人間は退屈な状態に耐えることができない」と述べています。
人は退屈な人生から抜け出すために人間関係を楽しんだり、娯楽にハマったり、旅行などの気晴らしに時間を捧げるのです。
人は退屈を解消すべく、行動しているのです。
ですが、退屈を解消するために行動したとしても、心が満たされなければ結局は退屈な人生は変わりません。
何度も言うように、退屈を感じるのは「心」の問題だからです。
毎日楽しく人生を謳歌している人がいれば、長い人生にうんざりしている人もいる。
人生を長いという人もいれば、短いという人もいる。
両者の違いは「心の状態」にある。
好奇心旺盛で行動力がある人は、やりたいことがたくさんあるので人生を短く感じます。
一方、毎日やることが仕事ぐらいしかなく、お金のために生活している人は人生を長いと感じます。
これは退屈な毎日を変える上で重要な点です。
人生100年時代を生きるのであれば、何がなんでも退屈な人生を変える必要があります。
退屈な人生を変える4つの方法
「暇」は単に時間を持て余している状態なのに対して、「退屈」はやることがあってもつまらなさを感じている状態です。
こうした退屈な状態から抜け出すには、心と行動を変える必要があります。
退屈な毎日を変えるには、以下の方法が効果的です。
- 好奇心を強く持つ。
- 退屈を紛らわすものを見つける。
- 想像力を持ち、目の前のものを楽しむ。
- 自分にとって難しいことに挑戦する。
好奇心を強く持つ
退屈な人生を変えるには、好奇心を強く持たなければなりません。
実際、好奇心がある人はお金がなくても毎日を楽しむことができ、充実した人生を生きることができます。
逆にどれだけお金があっても、好奇心がなければ何をしても退屈を感じ、人生はつまらないと感じるでしょう。
退屈な人生を送っている人は、やることがあってもつまらないと感じています。
つまり、やりたいことがないのではなく、人生のすべてに興味が薄れている状態です。
一方、好奇心が強い人は人生において退屈を感じる時間がほとんどありません。
退屈は目の前のことをつまらないと感じる状態ですが、好奇心は目の前の楽しい部分に目を向けることができるので退屈することがありません。
世の中には楽しいことがたくさんあります。
映画やアニメ、ドラマやゲームといったコンテンツ、音楽や写真、読書や絵といったアートな分野、サッカーや野球、スキーやマラソンといったスポーツ。
ほかにも、友情や愛情、恋愛といった人間関係など、自分が楽しもうと思えば楽しいと感じられるものはすぐそばにあります。
大切なのは、娯楽を「どう感じるか」「何を感じられるか」です。
退屈な人生だと感じている人は、まずは好奇心を持って自分の周りのものに興味を持ってみましょう。
退屈を紛らわすものを見つける
よく「足るを知れ」「今の状態に満足を感じることが大事」と言われますが、それは退屈な人生に満足しろという意味ではありません。
これらの言葉の本当の意味は、「今自分が所有しているものの中で、退屈を紛らわす方法を見つけろ」という意味です。
ここまで述べてきたとおり、「退屈」というのは複雑な問題です。
お金があっても人生に失望して自殺する人もいますし、平凡な日々を送っていても、ある日突然命を絶ってしまう人もいます。
本当は退屈な人生だと思っているのに、自分を誤魔化して「今が充実している」と思い込んだとしても、一時は気休めになっても根本的な解決にはなりません。
ですが、視点を変えて今自分が持っているものを活用し、退屈を紛らわす方法を見つけることができれば、人生は180度変わります。
退屈な人生だと感じている人に必要なのは、今あるもので退屈を紛らわす方法を見つけること。
そして、退屈を紛らわす方法を見つけるために必要なのが「好奇心」です。
好奇心を強く持ってあらゆるものに興味を持つようにすれば、退屈な人生は充実感で満たされた人生に変わります。
想像力を持ち、目の前のものを楽しむ
退屈な人生を変えるには「好奇心」が大事と述べましたが、現代で好奇心を持ち続けるのは簡単ではありません。
現代は娯楽やサービスで溢れているため、選択肢の多さが逆に好奇心を失わせています。
「人生に必要なのは、勇気と、想像力と、そして、少しのお金」と述べた、チャップリンの言うとおりです。
現代では興味を持つための好奇心だけでなく、楽しいことを感じとるための「想像力」もなければなりません。
- 仕事でそれなりに忙しく過ごしているのに、退屈な人生だと思っている人。
- 友達や恋人と遊んだりしていても、どこか心が満たされずに退屈を感じている人。
そうした人は、まずは目の前のものを楽しむことからはじめてみましょう。
昔の時代は明日のために必死に働き、ただ毎日生きるだけで精一杯でした。
ですが、社会がそれなりに豊かになると「満足」は消え去り、心に「退屈」の2文字が浮かんできます。
好奇心が薄れることで、身の周りのものに興味がなくなり、楽しいことが想像できず、次第にすべてが退屈な時間に変わっていきます。
やることがあるのに、心が満たされない状態に陥ったときは危険信号です。
退屈な毎日を変えるには、目の前のことを楽しめるようになるしかありません。
「好奇心」と「想像力」を持ち、興味のあるものに何でも手を出してみる。
退屈な人生を変えたいのなら、「好奇心」と「想像力」を持ち、目の前のことを楽しむのが一番の近道です。
自分にとって難しいことに挑戦する
退屈は心の問題であれば、心に刺激を投下すれば退屈が消えるケースもあります。
ただ、刺激といっても夜の街に飛び出したり、命の危険があるような危ないことをやったり、お酒を飲んだりギャンブルをするといったことではありません。
そして、挑戦の中でも自分にとって難しいことに挑戦することで、人は「フロー」という状態に入り、時間を忘れて没頭することができます。
ポイントは「自分にとって難しいこと」であり、挑戦が簡単すぎれば今までと変わらず退屈を感じ、挑戦の難易度が適正であれば心に刺激が投下され、達成感と充実感を感じられます。
フローの観点から退屈を考えてみても、退屈な人生を感じているのは「挑戦」の2文字があなたの人生から消えているからなのかもしれません。
資格の勉強をしたり、語学を覚えたり、自分にとって頑張らないと達成できそうにないことに挑戦することで、退屈は人生から消えていきます。
頑張るのはめんどうくさいことですが、めんどうくさいからと何も行動しないからこそ、退屈な人生になっているのです。
毎日何かに向かって挑戦している人、目的を持っている人の中に退屈な人生を生きている人はいません。
退屈な人生だと思っているなら、その退屈をエネルギーにして、挑戦的な人生を生きてみるのもひとつの生き方としておすすめです。
まとめ:退屈な人生を好奇心と想像力で変える
今回の記事のまとめは、以下のとおり。
- 「暇」とは、時間を持て余している状態。
- 「退屈」とは、やることがあってもつまらなさを感じている状態。
- 人間にとって一番の苦痛は退屈。
- 退屈を感じるのは、状況ではなく心の問題。
- 退屈な人生を変えるには、好奇心と想像力が大事。
- 退屈を紛らわすものを見つけ、目の前のものを楽しむ。
- 自分にとって難しいことに挑戦することで退屈は人生から消えていく。
多くの人は「暇」と「退屈」を勘違いし、忙しくすれば退屈な人生を変えられると思ってます。
ですが、退屈とは心の問題であり、心が満たされなければどれだけやることがあっても退屈な人生は変わりません。
何にも興味が湧かないという人は、代わり映えのない毎日に慣れて好奇心が枯渇しています。
好奇心がない状態から抜け出すには、目の前のものを楽しむことからはじめるしかありません。
仕事、趣味、娯楽、友情、愛情、人間関係、生活そのもの。
好奇心と想像力でさまざまなものに興味を持ち、目の前のことを楽しめるようになれば、人生から「退屈」の2文字は消えていくでしょう。
はじめまして、あんまり本を読まない人です。
最近思ったことがあります。
周りの人は人生の先を理解して、うまく生きているように感じます。
人生の先の考えができる理由は、親が教えてくれている、又は本を読んで人生を理解して常に人生の先のために準備しているからではないかと思っています。
↓自分が思っていること。
「人生経験が豊富な人達の本を読むことで人生ルール?(知識、法則など)を先に知ることで、人よりある程度先回りができるからこれからの人生がもっと楽になること。」
自分の考えは正しいと思いますか?
説明がうまく伝わらなかったらすみません…
はじめまして。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、たくさんの本を読むことで知識が身につき、その知識によって人生をより生きやすくなります。
しかし、だからといって、本を読んでいる人が全員人生を楽しんでいるとは限りません。
また、「周りの人は人生の先を理解し、うまく生きているように感じる」というのも、あくまでも主観的な意見であり、実際にその人がうまく生きているかどうかはわかりません。
もしかしたらそう見えるように振舞っているだけで、本当は不安で苦しんでいるかもしれないです。
本を読み、知識をつけることで生きやすくなるという意見は正しいと思います。
現代は情報社会でもあるため、知識を持っているほうが社会の中でうまく立ち回れますし、生きやすいでしょう。
でも、それは「必ずしも本を読まなければならない」という意味ではないことと勘違いしないのが大事だと思います。