最終更新日 2024年2月5日
こんにちは、竜崎(@ddd__web)です。
みなさんは、以下のようなことを思ったことはありませんか?
- 恋愛で好きな人に好かれたい。
- どうすれば相手に好印象を与えられるのか。
- 恋愛をうまくするにはどうすればいいのか。
多くの人は相手から「どう思われているか」を気にしています。
よく「人は外見が9割」と言われたりしますが、それはつまり「相手からどう思われるかが9割」ということです。
誰だって人から敬遠されたり、好きな人から嫌われたりはしたくないですよね。
ですが、恋愛において多くの人は相手への印象を気にしすぎるあまり、不自然になってあまりいい印象を抱かれないことが多いです。
しかし、相手への「印象」はコントロールが可能であり、そのために心理学の知識が役立ちます。
その心理学的な方法とは、「ピークエンドの法則」というものです。
そこで今回の記事では、ピークエンドの法則を恋愛に役立てる方法を解説していきます。
ピークエンドの法則をうまく利用すれば、恋愛で失敗することは大きく減るでしょう。
恋愛をうまくしたい人、好きな人に好かれたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ピークエンドの法則と恋愛
言うまでもなく、ピークエンドの法則を恋愛に応用するには、まずピークエンドの法則について理解する必要があります。
ピークエンドの法則とは、感情がもっとも高くなった「ピーク」のときと、終わりに経験した感情、「エンド」のときの感情を強く記憶する心理法則のことです。
- ピーク⇒感情がもっとも高くなった瞬間。
- エンド⇒終わりの感情。
- ピークエンドの法則は、ピークとエンドの感情を強く記憶するという心理法則。
これを言い換えると、相手への印象は感情が高ぶったときと、終わりに体験した感情によって決まるということになります。
ピークエンドの法則の具体例
言葉だけではわかりづらいと思うので、まずはピークエンドの法則の具体例を見てみましょう。
紹介するのは行動経済学の祖であるダニエル・カーネマンが、学生たちにおこなった実験のひとつです。
まずはじめに、被験者の学生たちに14℃の冷たい水に1分間手をつけるという不快な体験をしてもらう。
これを体験1と名付ける。
次に、同じく14℃の冷たい水に1分間手をつけるという不快な体験をした後、今度は続けて15℃の水に手をつけてもらう。
これを体験2と名付ける。
さて、カーネマンはこの実験の後すぐ学生たちに「もう一度同じ体験をしなければならないとしたら、どっちがいいか?」と尋ねました。
すると、被験者である学生たちの80%が後者を選んだのです。
しかし、後者のほうが30秒も長く手を水につけているため、後者のほうが不快な体感時間は長くなっています。そのため、普通なら1分間だけ手をつければいい前者を選ぶのが合理的な選択だと言えるでしょう。
ではなぜ、学生たちの80%が後者を選択したのか?
この現象を説明するのが、ピークエンドの法則です。
終わりよければすべて良し
ピークエンドの法則では、体験している出来事のピークのときと、エンドのときの記憶が出来事全体の印象を決定づけます。
簡単に言えば、「終わりよければすべて良し」ということですね。
- どんなに不快な出来事でも、終わりに体験したことがいい出来事だった場合、人はその出来事全体を良いものと判断してしまう。
- 仕事で上司に怒られるなどの嫌なことがあっても、仕事終わりに気になる異性から飲みに誘われれば、その日はいい1日だったと思ってしまう。
これは人間関係にも応用できます。
相手から嫌なことをされても、最後に嬉しいことをされると相手にいい印象を抱いてしまう。
後でピークエンドの法則を恋愛に応用する方法を解説していきますが、基本的には「ピーク」「エンド」を良いものにすれば相手に好印象を与えられます。
つまり、相手への印象は「ピーク」と「エンド」にかかっているというわけです。
よく「1日の終わりに反省することが大事」と言いますが、これも実はピークエンドの法則を応用した形の教訓です。
つまり、1日を振り返って反省することで、その日の悪い出来事を清算し、明日からも頑張ろうと思えるようになる。
人の記憶の大部分は、出来事の印象的な部分「ピーク」と「エンド」に支配されているのです。
人は記憶を美化する
人の記憶はとても曖昧なものです。
記憶の多くは美化されていることが多く、過去の記憶を思い出すときは頭の中に簡単に思い浮かぶものばかりを思い返します。
これは心理学的に「利用可能性ヒューリスティック」と呼ばれ、「頭の中で取り出しやすい情報を優先して思い浮かべる」現象のことです。詳しくは以下の記事を読んでみてください。
そして、利用可能性ヒューリスティックとピークエンドの法則には深い関係があります。
ピークエンドの法則は、出来事の「ピーク」と「エンド」を元に出来事を判断しますがが、「ピーク」と「エンド」は記憶に強く残っているため、過去を思い出すときに取り出しやすくて利用しやすいのです。
人は目につきやすいもの、具体的なもの、印象的なもの、ハッキリしたもの、記憶に残りやすいもの、心を動かすもの、感情を動かすものに惹かれる。
これらはすべて「ピーク」と「エンド」に言い換えることができ、相手への印象もこれらでコントロールすることができます。
何度も言うように、相手への印象のほとんどは「ピーク」と「エンド」で決まり、ほかの些細な点は印象に大した影響は与えません。
人は過去の記憶を美化する生き物ですが、それは「印象も美化する」と言い換えられます。
つまり、ピークエンドの法則を応用することで相手への印象を美化し、変えることができるのです。
恋愛に役立つピークエンドの法則
「相手への印象をコントロールできる」と聞いて、多くの人が考えるのはおそらく恋愛でしょう。
- 好きな人に嫌われたくない。
- どうすれば狙っている人に好きになってもらえるのか。
こうした悩みを持っている人もたくさんいます。
実際、ピークエンドの法則がもっとも強く働くのは恋愛です。
なぜかというと、恋愛は強烈に記憶される出来事が多く、ピークエンドの「ピーク」の部分が何度も塗り替えられるからです。
たとえば、はじめて好きな人とデートしたときの楽しさは、ほかの出来事よりも強く記憶されやすくなっています。
はじめて相手の家に遊びに行ったときも、はじめのお泊りも記憶に強く刻み込まれる「ピーク」の出来事です。逆に、振られたときは「エンド」として記憶されるため、こちらも記憶に強く刻まれます。
失恋を長い間引きづったり、トラウマとして心に傷を与えるのも、ピークエンドの法則から考えれば納得できることです。
- ピークの出来事⇒はじめてのデートやお泊り。
- エンドの出来事⇒失恋やトラウマ。
では、恋愛で相手に好かれたいときはどうすればいいのか?
それは、「ピーク」と「エンド」の印象を良くすればいいだけです。
- ピーク⇒相手の感情が高まっているときに、楽しいことやうれしいことをする。
- エンド⇒会話の最後を盛り上げる。相手を気遣うなど別れ際の印象を良くする。
こうすることでピークとエンドの記憶が優先され、自分への印象を全体的に良いものに書き換えてくれます。
ですが、恋愛は結局のところ人柄がすべてでもあるので、ピークとエンドを良くすれば必ずしもうまくいくとは思わないようにしましょう。
ピークエンドの法則を恋愛に応用する方法
ここまで、ピークエンドの法則を詳しく解説してきました。
ピークエンドの法則の法則は、盛り上がる「ピーク」と終わりの「エンド」の部分を強く記憶するというものです。
では実際に、ピークエンドの法則を恋愛に応用するにはどうすればいいのか。
具体的な方法は以下の3つです。
- ピークのときに相手を楽しませる。
- 別れ際に嫌な思いをさせない。
- 嫌なことは最初に済ませる。
詳しく解説していきます。
ピークのときに相手を楽しませる
ピークエンドの法則では体験している出来事の「ピーク」と「エンド」を優先的に記憶します。
後から振り返ったときに思い出すのは「ピーク」と「エンド」の部分がほとんどで、この2つの部分で印象が決まるのです。
であれば、感情がもっとも高まっているピークのときに、とことん相手を楽しませるのが効果的だとわかります。
たとえば、友達と遊んでいるときにふとしたことでハイテンションになるときがありますよね。
そうしたときに相手を楽しませることができれば、普通に遊ぶよりも好印象を与えることできるでしょう。
異性とのデートも同じで、余計なことは考えずに相手のテンションが上がったときに最大限楽しませれば、相手はあなたのことを強く記憶します。
楽しませる方法は何でもよく、褒めたり冗談を言ったりなど相手のテンションがさらに上がるようなことをしてあげましょう。
そうすれば、相手があなたとの時間を思い出すのはハイテンションのときのもっとも楽しい感情となり、恋愛感情を抱きやすくなります。
ピークエンドの法則を恋愛に応用するときは、相手の気分が上がっているときを見極め、その瞬間に相手を楽しませるようにしましょう。
別れ際に嫌な思いをさせない
さきほど言ったように、感情がピークのときに相手を楽しませるのは、恋愛感情を抱かせるために効果的な方法です。
しかし忘れてはならないのは、「終わりよければすべて良し」というのは「終わり悪ければすべて悪い」になることがある点です。
基本的には「ピーク」の部分を思い切り楽しめば、頭の中の記憶には楽しい出来事だったと錯覚が起こります。
ですが、「エンド」の部分が悪かった場合、ピークの記憶を上書きして全体の印象が悪くなってしまうのです。
エンド(終わり)が悪いと、ピークの記憶が上書きされて印象は悪くなる。
たとえば恋人との楽しかったデートでも、別れ際に恋人の携帯に浮気相手からの連絡が来たとわかれば、デートの楽しかった記憶はすべて吹き飛びます。
結果として、その日のデートは最悪なデートだったという記憶だけが強く残るでしょう。
友達と喧嘩して別れた場合も、ピークのときにどんなに盛り上がって楽しかったとしても、最後に喧嘩すれば最悪な1日だったと記憶されます。
そのため、相手との会話の最後の感情は特に注意が必要です。
どんなに楽しかったとしても、最後の最後に相手に嫌な思いをさせてしまうと、印象は悪いものになってしまいます。
逆にあまり楽しくなかったとしても、最後に楽しく会話を終えられれば、相手に好印象を与えることは可能です。
恋愛をうまくするには、別れ際に嫌な思いをさせないことが大事なのです。
嫌なことは最初に済ませる
恋愛では、相手との会話の中にはどうしても言いにくいことを言わなければならないときもあるでしょう。
ですが、そうした場合でも相手から嫌われることなく伝えることができます。
それは、嫌なことはできるだけ最初に済ませておくことです。
最初に嫌なことを済ませておけば、ピークとエンドの部分で相手への印象は変えることができます。
もちろん、だからといって何でも最初に済ませればいいというわけではありません。
恋人との別れ話をデートの最初にすると、その後のデートは楽しめなくなるのが普通です。
ですが、最後に別れ話をした場合でも、結局はエンドが最悪な出来事になるのでどっちにしろその日は最悪な一日と記憶されるでしょう。
それなら嫌なことは最初に済まし、できるだけピークとエンドを良いものにしたほうが全体的な印象は良くなります。
嫌なことは後回しにすればするほど言いづらくなりますし、エンドに近いときに言われるほど相手はあなたに悪印象を抱きます。
相手に嫌な思いをさせるとわかっているなら、嫌なことはできるだけ最初に済ませるようにしましょう。
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まとめ:恋愛がうまくコツは「ピーク」と「エンド」にある
今回の記事では、ピークエンドの法則を恋愛に役立てる方法を解説してきました。
まとめは以下のとおり。
- ピークエンドの法則とは「ピーク」と「エンド」を強く記憶する心理のこと。
- 相手への印象は「ピーク」と「エンド」で変えられる。
- 恋愛ではピークのときに相手を楽しませることが大事。
- デートの別れ際、つまり「エンド」では嫌な思いはさせないこと。
- 嫌なことは最初に済ませれば、ピークとエンドで挽回できる。
恋愛をうまくするには、「人がどのように相手への印象を決めるのか」を知る必要があります。
その心理を教えてくれるのが「ピークエンドの法則」です。
- ピーク⇒感情がもっとも高くなった瞬間。
- エンド⇒終わりの感情。
- ピークエンドの法則は、ピークとエンドの感情を強く記憶するという心理法則。
人は「ピーク」と「エンド」の部分を重視し、そのほかの部分は大して気にしていません。
相手の印象を決めるときにも、人は無意識のうちに「ピーク」と「エンド」のときの印象で相手を判断しています。
このピークエンドの法則を応用すれば、恋愛がうまくいくコツがわかるでしょう。その方法とは以下の3つです。
- ピークのときに相手を楽しませる。
- 別れ際に嫌な思いをさせない。
- 嫌なことは最初に済ませる。
もちろん、性格の悪い人が一時的に好印象を与えるだけでは、恋愛は長続きしません。
恋愛を長続きさせるには、自分の内面や人間性が大事ということは忘れないようにしてくださいね。恋愛について悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてみてください。
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