最終更新日 2023年6月13日
こんにちは、竜崎です!
最近はコロナの影響などで、投資に興味を持つ人が増えています。
コロナで仕事を失った人や給料が減ってしまった人、テレワークで自宅にいる時間が増えたことで、副業として投資をはじめる人も少なくありません。
特に最近はビットコインなどの仮想通貨が再加熱しつつあり、株だけでなく投資全般に興味を持つ人も多いです。
ですが、言うまでもなく世の中はそんな甘くないです(笑)
美味しい話には必ず何かしらの裏があり、「必ず儲かる」「今がチャンス」といった言葉にも、何かしらの意図が含まれているのが普通です。
- 「今がチャンスですよ!」
- 「必ず儲かりますよ!」
- 「誰でも月に10万円は狙えます!」
投資界隈は本当に詐欺が多く、安易な投資話や一攫千金の夢に惑わされないためには、自分で自分の身を守るしかありません。
そこで今回の記事では、投資するには知識が必要なことを解説し、後半に投資をする上で読んでおくべきおすすめ本を紹介していきます。
- 投資にはなぜ知識が必要なのか。
- 投資をする上で読んでおくべきおすすめの本。
投資に手を出そうと思っているのであれば、最低限の知識を身につけてから足を踏み入れましょう。
右も左もわからない状態だと、詐欺に引っかかって大事な資産を失うのがオチです。
投資には事前知識が必要
投資に関する本を読む前に、まずもっとも大事なことを理解しておきましょう。
それは、投資には事前知識がある程度必要だということです。
なぜ投資に知識が必要なのか、具体的に以下の3点が挙げられます。
- 自分の身を守るため。
- 投資は自己責任なため。
- 相場は不確実なため。
自分の身を守るための知識
はじめにも言ったように、投資業界は本当に詐欺が多い業界です。
SNSで投資界隈のツイートなどを見ていると、簡単に利益を上げているように見える人がたくさんいます。
特に有料noteなどで「手法を教えます」というのはほぼ100%偽物だと思っておいていいでしょう。
それを読んで勝てるのであれば、もっとたくさんの億万長者がいるはずですよね。
しかし実際にいるのは、勝てる手法「聖杯」を探し回って右往左往し、インフルエンサーの主張に惑わされて資金を失う人ばかり。
そうした情報に引っかかるのは、最低限の投資の知識すら持っていないため、情報が正しいかどうかの判断ができないからです。
知識さえあれば、「年率15%保証!」といったおいしい話を目にしても「これはおかしい」と考えることができます。
投資は自己責任
投資業界には「自己責任」という言葉があります。
- 投資で失敗したとしても自己責任。
- 他人の手法を真似して損をしても自己責任。
- インフルエンサーから教えてもらって投資して失敗しても自己責任。
投資というのは自分が稼いだ大事なお金を、不確実性の伴う相場へつぎ込む行為です。
ですが、現代は情報が多すぎるため、自分の判断だけで投資をおこなっている人は少ないです。
SNSにしろネットニュースにしろ要人の発言にしろ、多くの人たちは自分の考えに従って投資をしているのではなく、誰かしらの意見に合わせて投資をしています。
たとえ投資行為そのものが自己責任だとしても、投資に至るまでの判断が自分ではない何かに影響されている限り、投資のすべてが自己責任とは言えません。
でも、社会は何もかも「自己責任」という一言で片づけてしまう。
投資の行為は自己責任ではありますが、本当の意味では自己責任ではありません。
だからこそ、投資をするときには正しい知識を身につける必要があるのです。
相場は不確実なもの
投資で失敗しないための大原則は、「相場は誰にもわからない」ことを理解することです。
株式市場にしろ為替市場にしろ、また仮想通貨にしろ、相場というのは1人1人の参加者によってつくられています。
ですが、どの市場にどれだけの人が参加しているのか、どれぐらいのお金が動いているのかを知ることは誰にもできません。
さらに、中央銀行や世界経済の動き、要人の発言などでも市場は大きく影響を受けます。
相場は多くの変数によって成り立っていますが、その変数のひとつひとつを計算して分析し、将来の動きを予測することはできません。
ましてや、チャートの形を見てパターンを検出し、過去のパターン分析から将来のチャートの形を予測するのもほぼ不可能だと思っていいでしょう。
つまり、市場や相場には必ず不確実性が伴っていて、投資にはリスクがつきものです。
投資をする上で読んでおくべきおすすめ本8選
ここまでは、投資にはなぜ知識が必要なのかを解説してきました。
投資は「お金持ちになる手段」のように思われていますが、知識がないまま安易にはじめてしまうと、大事な資金を失う可能性があります。
そうならないためにも、投資をする前に正しい知識を頭に入れておきましょう。
以下では、投資をする上で読んでおくべきおすすめ本を8冊紹介していきます。
- まぐれ/ナシーム・ニコラス・タレブ
- トレーダーの生理学/ジョン・コーツ
- ザ・クオンツ/スコット・パタースン
- ソロスは警告する/ジョージ・ソロス
- 適応的市場仮説/アンドリュー・W・ロー
- ウォール街のランダム・ウォーカー/バートン・マルキール
- 天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す/エドワード・O・ソープ
- 最も賢い億万長者/グレゴリー・ザッカーマン
人生では「行動しながら学ぶ」ことが大事ですが、投資に関しては当てはまりません。
投資をお金を賭けながら学ぼうとすると、あっという間にスッカラカンになってしまいます
まぐれ/ナシーム・ニコラス・タレブ
投資をする上で読んでおくべき本の1冊目は、ナシーム・ニコラス・タレブの「まぐれ」です。
この本はウォール街のプロが顧客にもっとも読ませたくない本として有名で、不確実性の研究に人生を捧げているタレブの処女作です。
全米でベストセラー、世界の経済紙が絶賛している本でもあり、投資家がなぜ運を実力と勘違いするのかについて詳細に述べられています。
具体的には、人生における運の役割について金融業界を例にわかりやすく語られ、哲学や神話を所々に織り交ぜたエッセイとしても読みやすい本です。
トレーダーの生理学/ジョン・コーツ
2冊目はジョン・コーツの「トレーダーの生理学」です。
この本には投資をする上で大事なことがたくさん書かれています。
具体的には、ポジションを持ったときの人間の感情やホルモンの働きが詳細に述べられているのがおもしろいです。
バブルの発生と崩壊は人間のホルモンが関係している、勘が働いて大儲けする人の共通点、精神を鍛えて投資のストレスに強くなる方法など、神経生理学の観点から詳細に述べられています。
市場、相場、金融業界。その世界で生きている人たちはどういう思考をし、どのように投資しているのかがわかる本です。
ザ・クオンツ/スコット・パタースン
3冊目はスコット・パタースンの「ザ・クオンツ」です。
この本はウォール街の食物連鎖の頂点に君臨する「クオンツ」と呼ばれる天才数学者たちついてまとめられています。
クオンツは一般人には理解できない微分学や量子物理学、応用幾何学を駆使して金融商品の値動きを分析し、莫大な利益を稼ぎ出す人たちです。
しかし、彼らの数理モデルが金融崩壊を引き起こしてしまいました。
この本では金融危機の原因や結果まで詳しく述べられており、それぞれの天才クオンツたちの物語が描かれています。
ソロスは警告する/ジョージ・ソロス
4冊目はジョージ・ソロスの「ソロスは警告する」です。
投資に興味がある人はジョージ・ソロスの名前を1度は聞いたことがあるでしょう。
現代ではウォーレン・バフェットと並び伝説的な投資家と呼ばれている人物です。
ソロスは大恐慌以来の巨大バブルで個人資産1兆3000億円を稼ぎ、さらにはイングランド銀行を潰した男としても知られています。
適応的市場仮説/アンドリュー・W・ロー
5冊目はアンドリュー・W・ローの「適応的市場仮説」です。
この本は金融業界で一般的に受け入れられている「効率的市場仮説」に変わる新理論として、「適応的市場仮説」を提唱しています。
心理学、神経科学、進化論、人工知能など最先端化学の成果を取り入れたバイブルであり、投資に対する新しい視点を提供してくれるでしょう。
投資や金融業界にあまり興味がなくても、人間の行動や社会について興味がある人であればおもしろく読める本です。
ウォール街のランダム・ウォーカー/バートン・マルキール
6冊目はバートン・マルキールの「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。
この本はもはや投資本のバイブルともいえる名著であり、投資に興味を持った人であればすでに読んでいる人も多いでしょう。
主な内容としては、「市場はランダムウォークで誰にも予測はできない」という主張の元で展開されている本です。
ほかにも、それぞれの投資手法や金融商品、年代別のおすすめの投資手法まで詳細に述べられているため、これ1冊読めば投資の基礎が学べます。
天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す/エドワード・O・ソープ
7冊目は、エドワード・O・ソープの「天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す」です。
この本は人生、知識、金融市場についてはもちろんのこと、1人の人間として楽しみを追いかける天才数学者の物語になります。
ソープはリスク・テイクにおいて数学的手法を駆使して成功した最初の人間であり、クオンツの祖先です。
上下巻の2冊で構成されており、上巻はソープの歩んできた人生と成功について、下巻は投資について詳しく述べられています。
最も賢い億万長者/グレゴリー・ザッカーマン
最後は、グレゴリー・ザッカーマンの「最も賢い億万長者」です。
この本はバフェット、リンチ、ソロス、ダリオを凌ぐ脅威のリターンを上げ、投資の世界でもっとも稼いだ者として知られる、ジム・シモンズの物語になります。
シモンズは自身の投資手法については明かさず、数学者たちを集めて独自の手法を開発し莫大な利益を上げている人物です。
本にも詳細な手法は書かれていませんが、投資に役立つ教訓がたくさん書かれているのでとても参考になるでしょう。
【まとめ】投資をするならまずは知識を身につけること
今回の記事では、投資するには知識が必要なことを解説し、投資をする上で読んでおくべきおすすめ本を紹介してきました。
- 投資にはなぜ知識が必要なのか。
- 投資をする上で読んでおくべきおすすめの本。
投資は正しい知識を持ってやれば、致命的なダメージを負うことはありません。
投資で成功するかどうかは運の要素が大きく影響していますが、失敗するかどうかは知識が大きく影響しています。
投資に知識が必要なのは、以下の3つがあるからです。
- 自分の身を守るため。
- 投資は自己責任なため。
- 相場は不確実なため。
知識がない状態で安易に相場や市場にお金を投じると、高確率でスッカラカンになってしまいます。
投資は自己責任であるため、SNSやインフルエンサーといった人たちの言動を真似して投資はするべきではありません。
投資の知識は、自分で投資判断ができるようになるためにも必要なものなのです。
市場と相場について勉強し、自分なりの解釈と考えのもとで投資をする。それが投資をする上でもっとも大切なことです。
投資で失敗しないためにも、まずは本を読んで知識を頭に入れることからはじめてみましょう。
何度も言いますが、金融や投資に関する正しい知識があれば、投資で致命的な失敗をすることはありません。
********
記事の感想や質問、その他相談したいことなどがあれば、TwitterのDMや質問箱、メールなどでいつでもご連絡ください。
********