最終更新日 2024年2月5日
こんにちは、竜崎です!
突然ですが、みなさんはお金持ちになりたいですか?(笑)
- 人生はお金が一番大事!
- お金がないと幸せになれない!
- 「お金よりも大切なものがある」なんてただの綺麗ごとだ!
こう思っている人も多いでしょう。
お金がないと食べるものも買えませんし、住むところも確保できないでしょう。
ですがそれは、「人生はお金が一番大事」という意味ではありません。
お金は大事でも、お金では解決できない問題も世の中にはたくさんあります。
そしてさらに、「お金が一番大事」と思うことによって逆に心が貧しくなったり、不安になる人も多いです。
たとえお金があっても、お金に執着するあまり心が貧しくなったり不安になる人もいる。
そこで今回の記事では、人生はお金が一番大事なのかどうかについて解説していきます。
- お金は人生で一番大事なのかどうか。
- お金を手にすることによる副作用。
- お金に執着する危険性。
- 「お金は大事」に込められている意味。
お金は人生にかけがえのないものであるからこそ、お金の扱い方には注意しなければなりません。
目次
人生はお金が一番大事?
人生とお金に関する話は、昔からたくさん存在します。
その中でもお金について考えるのに最適なのが、ギリシャ神話の「ミダス王の物語」です。
そこでまずはミダス王の物語から、お金に執着する危険性について解説していきます。
ギリシャ神話のミダス王
ギリシャ神話のミダス王の物語とは、次のようなお話です。
ある日、お酒の神であるデュオニソス(ローマ神話でいうバッカス)が、妖精であるシレノスがいなくなっていることに気づきました。
シレノスはお酒を飲みすぎて酔っ払っていたところを農民たちによって保護され、ミダス王の元へ連れていかれていたのです。
ミダス王はその妖精を見てシレノスだと気づき、手厚くもてなした上でデュオニソスの元へ返しました。
デュオニソスはミダス王のふるまいに感激し、なんでも願いを一つ叶えてやると言い、そこでミダス王は「自分が触れるものすべてを黄金に変わるように」とデュオニソスに頼みました。
ミダス王は触れたものを黄金に変える自分の能力を喜び、ありとあらゆるものを黄金に変えて楽しみました。
そして夕方、彼が家に帰ると使用人に豪華な食事を用意しろと命じたのが悪夢のはじまりです。
ミダス王は目の前に並べられた食事を楽しもうとフォークを手に取るとそれが黄金に変わった。
仕方なく手でパンを食べようと触れるとパンが固い黄金に変わった。
焦って水を飲もうとしたら黄金の氷へと変わった。
その瞬間、触れたものをすべて黄金に変える能力は呪いだとミダス王は悟ったのです。
そして彼はデュオニソスからの贈り物である黄金の能力を憎みました。
それから飢餓で死にそうになったところで、彼はデュオニソスの元へ行ってどうにかしてほしいと頼み、パクトロス川で体を洗い流して彼の呪いは消え去りましたとさ^^
お金持ちの副作用
さて、このミダス王の物語からはお金に関する教訓が学べます。
ミダス王は黄金に変える力を手に入れましたが、昔からよく言われるようにお金には副作用が伴うのです。
一見、お金持ちは幸せであるかのように思いますが、実際には一般人よりも満たされない心を抱えていたりします。
お金は多くの問題を解決してくれますが、逆にお金が問題を生み出すこともあるのです。
では、お金持ちがお金持ちである副作用とは一体なんでしょうか?
それはお金を失うかもしれない不安や恐怖、人間不信や退屈といった悩みだったりです。
- お金を失うかもしれない不安や恐怖。
- 近づいてくる人が、みんな自分を騙そうとしているように見える。
- お金があることによる、人生のモチベーションの低下。
お金持ちはお金を持っているがゆえに、そのお金を失うことを恐れています。
お金があれば不安がなくなると思っていても、お金を手にすると欲求がどんどん強くなり、「もっと、もっと」とお金に取り憑かれるようになる。
近づいてくる人たちがみんなお金目当てのような気がし、深い友情を育んだり、心の底から異性を信じることができなくなる。
そして、お金があることで世の中の娯楽や楽しみに何も感じなくなっていく。
「お金は一番大事」ではない
お金の副作用について話をすると、決まって「そんなのお金を手にしてみなければわからない」という反論を受けます。
ですが、もしミダス王のようになんでも願いを叶えてもらえるとしたら、「お金持ちにしてくれ」と願うでしょうか?
お金の副作用が本当かどうか確かめるために、実際にお金持ちになる必要はありません。
浮気や不倫が悪いものかどうかも、実際にしなくてもした後の罪悪感を感じ取れるはずです。
しかしお金に関しては、ほとんどの人が多いほどいいと思っています。
もちろんお金があることで解決できる問題もありますし、経済的に独立するためにもある程度のお金は必要です。
それでも「人生でお金が一番大事だ」と思うのは違います。
お金の副作用は少しずつ精神を蝕み、人を狂わせてしまうこともあるのです。
本当に考えるべきは「自分に必要なお金の量」であって、「お金持ちになること」ではありません。
限界効用逓減の法則
ミダス王の物語から得られる教訓は、お金に執着しすぎると本当に大切なことが見えなくなることです。
お金をたくさん稼ぐと、意気揚々とした気分になるでしょう。
友達に自慢する人もいれば、Twitterで収入を公開したりする人もいます。
お金から得られる快楽は一定ではなく、新車を買ったときの喜びは、1ヶ月後にはすでに消えています。
お金も同じで手に入れたときは嬉しくても、時間が経てばお金のために犠牲にしてきたものに気づくでしょう。
心理学用語には「限界効用逓減の法則」というものがあります。
簡単に言うと、「ある物から得られる効用は、その保有量が増加するに従って低下していく」という法則のことです。
所有量が増えることにより、幸せや喜びといった感情が薄れていくこと。
お金に関して言えば、年収800万円を境にそれ以上の増加には以前ほどの喜びは感じないと言われています。
もちろん人によって金額は増減しますが、お腹いっぱいのときにポテトチップスを食べても嬉しくないように、お金を手にする喜びも低下していくことは覚えておきましょう。
「お金は大事」の意味を考える
ここまではお金の副作用に焦点を当て、お金が一番大事ではないことを解説してきました。
よく「お金は大事」と言いますが、「大事」というのはどういった意味を表しているのでしょうか?
無駄遣いしないことが「大事」なのか?
それとも、お金をたくさん稼ぐことが「大事」?
「お金は大事」と言うにしても、その言葉に込められている意味は人それぞれ違います。
「大事にする」というのは「大切に扱う」という意味でもありますが、大切にする方法自体も人それぞれ違うはずです。
お金に執着しないためにも、ここでしっかりと自分にとってのお金の意味まで考えていきましょう^^
「お金は大事」の意味
世間では誰もが「お金は大事」と言いますが、大切なことなのでもう一度言います。
自分にとっての「お金は大事」の「大事」とはどういう意味でしょうか?
あたり前のことですが、お金がなければ食べるものを買うことも、住む場所を確保することも、綺麗な服を買うこともできません。
「お金が一番大事」と言う人は、こうした「衣食住のためにお金が必要だ」と主張し、そうした意味で「お金が一番大事」なのだと言います。
たしかに、お金がなければ人間の生活は成り立ちませんし、言い換えれば「生きるためにお金が必要で大事」とも言えるでしょう。
さきほどの文脈で「お金は大事」と思っているのであれば、衣食住を確保できるお金があれば十分なはずです。
にも関わらず、大多数の人は必要以上のお金を稼ごうとしています。
こうなると「お金は大事」の意味が、「お金をたくさん稼ぐこと」になってしまいます。
お金に依存して執着すると、お金の副作用に悩まされます。
依存と執着が不安を増大させ、その不安をなくすためにお金を稼ぐ。
でもどれだけあっても不安は解消されない。
そうしてさらにお金に依存し執着する。
ひたすらこの繰り返しです。
次に解説するように、お金は扱う人の精神状態で幸にも不幸にもなります。
問題はお金ではなく精神状態
日本ではよく「お金は汚いもの」と言われます。
たくさんお金を稼げば銭ゲバだとか言われますし、お金のことを話すだけで「お金が大好きな人」とレッテルを貼られたりもするでしょう。
お金が汚いものに見えるのは、お金を持っている人が汚い性格をしているだけの話です。
包丁が使う人によって危険になるのと同じで、お金は持っている人によって汚いものにも綺麗なものにもなります。
「この世はお金がすべてだ」と思っている人がお金を持っていれば汚いものに見えますし、豊かな生活を送るために使うお金は綺麗に見えるものです。
個人的には、正直お金はあまり好きではありません(笑)
お金をたくさん稼げば稼ぐほど、そのお金を失いたくないという不安に駆られ、その不安をなくすためにはさらに稼がなければならないからです。
さらに、お金はいくら稼いだところで不安を消し去ってはくれません。
つまりお金は手にすればするほど「稼ぎ続けなければならない」という思いに駆られ、お金に関する不安がずっと心に残るのです。
問題はお金ではなく、お金に依存・執着している精神状態なのです。
必要なお金の量を考える
僕自身はお金の副作用が嫌いであり、不安を和らげるためにお金を稼いで、さらに不安になるといった状態にはなりたくありません。
ですので衣食住のために「お金は大事」だと思ってはいても、お金に依存や執着はしないように気をつけています。
もちろんこれは僕個人の価値観なので、押しつける気はありません。
「必要なお金の量」も人それぞれ違うでしょうし、家族がいる人の必要なお金はワンルームで一人暮らししている大学生よりも多いでしょう。
子どもがいたりマイホームを買ったりしていれば、必要なお金はさらに跳ね上がります。
「必要なお金の量」がどれくらいなのかは、一人ひとりがしっかり考えなくてはならない部分です。
他人や世間一般のランニングコスト(生活に必要なお金)を自分のランニングコストだと考えてはいけません。
人によってはランニングコストを下げるために、ミニマリストという「持たない生活」をする人も最近は増えています。
固定費を削減してランニングコストを下げるのは、お金から自由になる手段でもあります。
豊かな生活とは「たくさんお金を持っている生活」ではありません。
豊かな生活とは、お金に振り回されない生活のことです。
お金に「執着」するのではなくお金を「大事」にする
人生にお金は大切です。
社会の中で生きている限り、お金がなければ基本的な衣食住すらマトモに確保できません。
ですが、「大事」と「依存」は違います。
- お金を大事にする⇒自分に必要な量のお金を稼ぎ、大事に扱う。
- お金に執着(依存)する⇒必要以上にお金を稼ぐことに一生懸命になる。
まるでミダス王が黄金に取り憑かれたかのように、お金に執着して依存してしまっています。
しかし、それは「お金のことを考えるな」ということではありません。
お金に依存するのではなく、きちんと自分に必要なお金の量を考え、お金に執着しないで大事にしようということです。
ミダス王は黄金に変える力があれば何でも思い通りだと考えて呪われてしまいました。
なんとなく「お金は大事」と思っている人は、自分にとっての「大事」とはどういう意味かを考えてみましょう。
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【まとめ】お金は大事でも、人生のすべてではない
今回の記事では、人生はお金が一番大事なのかどうかについて解説してきました。
- 人生でお金は一番大事ではない。
- お金は不安を解消してくれるものではない。
- お金に執着すると不安が増す。
- 「お金は大事」の意味。
「お金は一番大事」という人は多いですが、実際には人生はお金が一番大事ではありません。
たしかに、お金がないとマトモな生活が送れませんが、「大事」と「執着」は意味が違います。
多くの人は「お金は大事」と言いつつ、お金に依存して執着して不安になっているのが事実です。
- お金を大事にする⇒自分に必要な量のお金を稼ぎ、大事に扱う。
- お金に執着(依存)する⇒必要以上にお金を稼ぐことに一生懸命になる。
宝くじに当たって人生が不幸になる人が多いように、必要以上のお金を持つのは危険でもあります。
人生でお金が大事だとしても、必要以上のお金を稼ぐ必要はありません。
お金が豊かな人生を約束してくれるわけでもありませんし、自分に必要な量のお金さえあれば十分豊かで幸せに生きられます。
豊かな生活とは、お金に振り回されない生活のこと。
ただ漠然とお金持ちになりたいと思っている人や、お金のことばかり考えている人は、自分がお金に執着していないか考えてみましょう。
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